理事長挨拶

前野理事
日本プライマリ・ケア連合学会の理事長を務めております、前野哲博と申します。本学会のホームページを訪れてくださった皆様に、一言ご挨拶を申し上げます。

本学会は、2010年に日本プライマリ・ケア学会、日本家庭医療学会、日本総合診療医学会の3学会が合併して誕生いたしました。設立以来、「人々が健康な生活を営むことができるように、地域住民とのつながりを大切にした、継続的で包括的な保健・医療・福祉の実践及び学術活動を行う」ことを趣旨として、プライマリ・ケアおよび総合診療領域における国内最大規模の学会として歩みを進めてまいりました。

近年、少子高齢化、人口減少、および医療ニーズの地域偏在が急速に進み、社会構造は大きく変化しつつあります。今後、医療を取り巻く環境が厳しさを増していく中で、国民の健康を守り、安心して医療・介護を受けられる体制を構築・維持していくためには、プライマリ・ケアの充実は極めて重要であり、本学会への期待もこれまで以上に高まっております。

我々は、その期待に応えるべく、「プライマリ・ケア診療の普及と質向上支援」「専門職の養成とキャリア支援」「臨床研究や国際活動を中核とした学術的な発信」の3つを柱として、領域ごとに60を超える委員会・部会・プロジェクトチーム・ワーキンググループなどの組織を設置し、幅広い事業を推進しております。

本学会がこのような活動を展開できているのは、地域医療の第一線で長年にわたり活躍されているベテラン、高い専門能力の修得を目指して研鑽を積んでいる若手、多職種で連携して地域包括ケアを実践している医療・福祉専門職、精力的に研究活動に邁進する研究者など、多様なバックグラウンドを持つ 1 万人を超える会員の皆様が、プライマリ・ケア領域の発展という大きな目標の下で一致団結し、支えてくださっているおかげと深く感謝しております。

このホームページを訪れてくださったすべての皆様に、本学会のこれからの挑戦にご期待を頂き、温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2026年6月
理事長 前野 哲博

設立趣旨

 本学会は、人々が健康な生活を営むことができるように、地域住民とのつながりを大切にした、継続的で包括的な保健・医療・福祉の実践及び学術活動を行うことを目的とする。

学会の概要

 2010年4月1日社団法人日本プライマリ・ケア連合学会がスタートした。「連合」という単語が含まれているのは3つの学会が合併したからである。

 旧日本プライマリ・ケア学会は1978年に設立された。実地医家のための会が母体となり、「従来の医学が大学中心の医学であって必ずしも第一線の医療に役立っていないこと、社会に役立つ有用性のある学問が必要なこと、そして第一線の医療に携わっている医師たちが自分たちのデータを持ち寄って発表し合う学会が必要であること」を謳った。「医療のための学会」「病人と人間の安全のための学会」を強調した。どのような専門領域を持つ医師でも入会し、かつ医師ばかりでなく、歯科医師、薬剤師、看護職、介護職なども正式の会員となることができた。開業医が多く参画し、ここ数年は高齢者に対する多職種協働地域ケアを活動のテーマにしてきた。
旧NPO法人日本家庭医療学会は1986年に家庭医療学研究会として発足した。「病んだ一人の人間を、その人の家庭を、そしてその背後にある地域を1個のまとまりあるものとして取り扱う、つまり人間と家庭と地域を統一体としてとらえる家庭医療を求めて、家庭医を養成し、より活発な研究組織を作ることをめざす」とした。臓器別専門医を縦型専門医とすると家庭医は水平型専門医をあらわしている。米国の家庭医療教師協会を範とし、若手家庭医の育成に重点を置いてきた。

 旧日本総合診療医学会は1993年に研究会として設立された。大学病院や臨床研修指定病院の総合診療部に属する医師が参加した。設立の目的は、「全国の総合診療部(科)を組織化して、総合診療とその研究分野および研究の方法論を確立させること」にあった。
合併の目的は、国民や医療界に「総合医・家庭医の役割」の重要性を認識してもらうことである。国民にはかかりつけとして家庭医を持ち病院依存体質を是正するように啓発し、医療界ではプライマリ・ケア部分も医学研究の重要な対象であり、医学教育においてはその中心であることを強調していきたい。

 2011年3月15日日本医学会加盟が認められた。

定款

会員数

会員総数 12,485名 (2026年6月末日時点)

医師 10,496名
歯科医師 34名
薬剤師 769名
コメディカル 1,106名
学生 65名