ホームニュース第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 2023JPCA2023、実行委員に聞いてみた10

ニュース

第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 2023

JPCA2023、実行委員に聞いてみた10

みなさま、こんにちは。3月も半ばになり愛知県では梅の花が咲き、桜が花を咲かせようという季節になってきました。
あったかい昼間と日が暮れると寒い夜とが繰り返されています。景色も気温も春が近づいたことを気づかせるのに充分な情報が感覚を通して伝わってきます。5月なんてまだ先だろうと思っていましたが、すぐそこまで近づいていることがわかります。

さて、前回は専攻医の立場から西村涼さんにJPCAの学術大会に向けた意気込みを語って頂きました。専攻医での立場の学会は発表にまだ慣れていなかったり、どんなところなのか不安と緊張とワクワクが入り混じった感覚だったのを思い出します。ただ実際にJPCAの学術大会に行ってみるととても暖かい雰囲気でno blame cultureが大会全体に行き届いており、建設的で学びが大きい大会だということがすぐに分かります。そしてはじめて大会に行った時に気がついたこと、それは多職種の方々がたくさん参加されていたことです。ポスター発表などの所属をみると本当にいろいろな方々が発表し、プライマリ・ケアって多職種で支えられていることがよく分かりました。

今回はそんな多職種の中から診療看護師(NP)の松田奈々さんに愛知大会について語って頂きました。それではどうぞ!!
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-311-1.jpeg
所属:藤田医科大学病院 中央診療部FNP室
氏名:松田奈々

【プライマリ・ケアとの接点は何ですか?】
私は主に救急科で働いている診療看護師(NP)です。働くフィールドはプレホスピタル~ER~ICU~病棟と多岐に渡ります。プレホスピタルではラピッドカーに同乗し、時には傷病者のご自宅で処置を行います。ご自宅で医療者が活動するということは、院内で治療を行うよりも鮮明に傷病者の生活背景が読み取れます。また、居合わせたご家族も病院にいるときより、感情を露わにすることが多いです。なので、プレホスピタルケアとプライマリケアはどちらも「病院到着前にアクションを行う(ご自宅などに足を運び介入する)」という接点があります。つまりはプライマリケアとプレホスピタルケアは遠そうに見えて実は近しい部門だと思います。そのため、救急医と家庭医は密に連携することにより、その人に見合った、より良い医療を展開することに注力している現状があります。それを見習って今後は救急NPとプライマリNPもお互いの役割を認知し連携できるよう関わっていきたいです。 

【多職種の人がこの学会に参加する意味はどんなところにありますか?】
「多職種連携」って言葉よく聞きますが、臨床以外で関わることが乏しいと思います。また、他の職種の学会ってハードルが高かったりして参加しづらいと思う人もいるかもしれません。しかし、本学会のプログラムを見て貰えば医師だけではなく、他の職種がメインのセッションも多々あります。すなはち、どの職種も主役!となります。医師・薬剤師・MSW(ソーシャルワーカー)・看護師・学生・NPなど様々な方が多方向に語ってくれますので、臨床での多職種連携発展の一助になると思います。チラッと覗くのも良し、1題だけ聞くのも良しです!5/14㊐に多職種によって行われるマルモカンファレンス(マルチモビリティカンファレンス)は必見です! 

【最後に大会に向けての意気込みをお願いします】
皆様、学会に来て「良いもの」シェアしてください!自分たちが当たり前と思っていることでも、他の職種から見たら「物凄く、画期的で素敵なこと!」かも知れません。学会会場や懇親会会場で何気ない会話からはじめませんか?お待ちしております!
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-311-4.jpg
    第8回日本NP学会学術大会、藤田医科大学フジタホール2000にて、写真左に写る松田氏
【前回のJPCA2023、実行委員会に聞いてみた】
JPCA2023、実行委員に聞いてみた⑨ https://www.primarycare-japan.com/news-detail.php?nid=298

最終更新:2023年04月15日 22時39分

第14回 学術大会 実行委員会

記事の投稿者

第14回 学術大会 実行委員会

タイトルとURLをコピーする