ホームニュース「やく THE いし ~徒然なるままに~」【プライマリ・ケア薬剤師】JPCA2023 薬剤師に感想を聞いてみた 3
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「やく THE いし ~徒然なるままに~」
【プライマリ・ケア薬剤師】JPCA2023 薬剤師に感想を聞いてみた 3
みなさん、こんにちは。
日本プライマリ・ケア連合学会 薬剤師部会 広報担当の山崎瑞季です。
大好評の
"【プライマリ・ケア薬剤師】JPCA2023 薬剤師に感想を聞いてみた"
第3弾は、
ソーシャルアクティビティエリア出展
薬学生のつくるクラフトコーラ専門店「調剤室 一」総責任者である
水谷朋加さん (薬学生)
薬学生から、JPCA2023 現地参加ならではの感想をいただきました。
ぜひ、最後までご覧ください!!
日本プライマリ・ケア連合学会 薬剤師部会 広報担当の山崎瑞季です。
大好評の
"【プライマリ・ケア薬剤師】JPCA2023 薬剤師に感想を聞いてみた"
第3弾は、
ソーシャルアクティビティエリア出展
薬学生のつくるクラフトコーラ専門店「調剤室 一」総責任者である
水谷朋加さん (薬学生)
薬学生から、JPCA2023 現地参加ならではの感想をいただきました。
ぜひ、最後までご覧ください!!
水谷朋加 (薬学生)
私のお気に入りは、医療とアートの学校。
その中のトークライブ「地域と医療がつながる先に見える風景」は、地域とつながる3人の医師をゲストに迎え、場づくりを生業とする聞き手が進行する4人の対談形式。
「地域に力と健康を」の頭文字を抜き出した「ちぃちかけん」活動を行うクリニックは、ホスピタルアートによって華麗な変貌を遂げていました。閉院後に少しずつ塗られた壁や天井の彩りそのもののあたたかみだけでなく、"とっても(採っても)いいガーデン"と題されたコミュニティガーデンなど、既存のイメージを溶かす工夫が凝らされていました。また、「医療機関だからできるつながり、医療機関でしかできないつながりの仕組みがあるのではないか。」という社会的処方の観点からの問いかけには、多様な層が通過していく地域インフラである医療機関とソーシャルワークの相性の良さを再認識させられました。
次に、「病気になったら行く場所」ではなく、「寄り道したくなる場所」を目指して、命と暮らしのケア拠点に生まれ変わろうとしている診療所。カフェや音楽スタジオ、ヤギ小屋、中学生が通うような駄菓子屋の併設、青空診療や地域コミュニティへの参画など、医療が暮らしや地域と分断された現状を問い直すことにフォーカスしていました。
これまでの"あたりまえ"を改めて見直すと、別にそうでなくてもいいものたちが出てきます。
そこを掘ると、ニューノーマルのヒントがわんさか眠っていて、わくわくするまちや自分が見えてくるというメッセージを感じました。
必要なのは全く新しいものではなくて、スタンダードを少しずらすことで生まれる余白を楽しむことなのかもしれません。
最後に、印象的だった文章を引用します。
────
皆が「代ろ」を出しあえば、より多くの「ノビシロ」が生まれる
その人は誰かの大切な 息子であり 娘であり
誰かのかけがえのない 友人であり 恋人であり
誰かと共に生きた パートナーであり
優しくも厳しい誰かの親であり 上司であり
喜びも悲しみも怒りも やさしさも恥も失敗も
すべてを内包している ひとりの人間です。
できることが減っていく時間に怯えず
生きてきた時間の延長線にある「これから」のために
「代ろ」をつなげ、共に支え合う。
「自分として最後まで生きて、死にたい」
その願いに寄り添える場をノビシロはつくります。
────
専門性が高いほど、仲間が限定されがちですが、ノビシロはきっと医療者だけでつくるものではなくて、ここにいるみんなが出しあえるもの。
「鎧を脱いだ、ひとりの人間同士の対話」
そんな共通項を発見したトークライブでした。
その中のトークライブ「地域と医療がつながる先に見える風景」は、地域とつながる3人の医師をゲストに迎え、場づくりを生業とする聞き手が進行する4人の対談形式。
「地域に力と健康を」の頭文字を抜き出した「ちぃちかけん」活動を行うクリニックは、ホスピタルアートによって華麗な変貌を遂げていました。閉院後に少しずつ塗られた壁や天井の彩りそのもののあたたかみだけでなく、"とっても(採っても)いいガーデン"と題されたコミュニティガーデンなど、既存のイメージを溶かす工夫が凝らされていました。また、「医療機関だからできるつながり、医療機関でしかできないつながりの仕組みがあるのではないか。」という社会的処方の観点からの問いかけには、多様な層が通過していく地域インフラである医療機関とソーシャルワークの相性の良さを再認識させられました。
次に、「病気になったら行く場所」ではなく、「寄り道したくなる場所」を目指して、命と暮らしのケア拠点に生まれ変わろうとしている診療所。カフェや音楽スタジオ、ヤギ小屋、中学生が通うような駄菓子屋の併設、青空診療や地域コミュニティへの参画など、医療が暮らしや地域と分断された現状を問い直すことにフォーカスしていました。
これまでの"あたりまえ"を改めて見直すと、別にそうでなくてもいいものたちが出てきます。
そこを掘ると、ニューノーマルのヒントがわんさか眠っていて、わくわくするまちや自分が見えてくるというメッセージを感じました。
必要なのは全く新しいものではなくて、スタンダードを少しずらすことで生まれる余白を楽しむことなのかもしれません。
最後に、印象的だった文章を引用します。
────
皆が「代ろ」を出しあえば、より多くの「ノビシロ」が生まれる
その人は誰かの大切な 息子であり 娘であり
誰かのかけがえのない 友人であり 恋人であり
誰かと共に生きた パートナーであり
優しくも厳しい誰かの親であり 上司であり
喜びも悲しみも怒りも やさしさも恥も失敗も
すべてを内包している ひとりの人間です。
できることが減っていく時間に怯えず
生きてきた時間の延長線にある「これから」のために
「代ろ」をつなげ、共に支え合う。
「自分として最後まで生きて、死にたい」
その願いに寄り添える場をノビシロはつくります。
────
専門性が高いほど、仲間が限定されがちですが、ノビシロはきっと医療者だけでつくるものではなくて、ここにいるみんなが出しあえるもの。
「鎧を脱いだ、ひとりの人間同士の対話」
そんな共通項を発見したトークライブでした。
感想を読んで
第3回"【プライマリ・ケア薬剤師】JPCA2023 薬剤師に感想を聞いてみた"は
「医療とアートの学校」について共有していただきました。
プライマリ・ケアの幅広さを知ることができるJPCA2023現地開催の注目企画でした。
オンデマンド配信も出揃い、JPCA2023の学びの振り返りや新たな学びとの出会いが続きます。
オンデマンド配信期間は2023年8月31日まで、
参加登録期間は2023年7月31日12時まで受付予定です。
ぜひプライマリ・ケアを共に学びましょう。
編集・文責 山崎瑞季(薬剤師)
「医療とアートの学校」について共有していただきました。
プライマリ・ケアの幅広さを知ることができるJPCA2023現地開催の注目企画でした。
オンデマンド配信も出揃い、JPCA2023の学びの振り返りや新たな学びとの出会いが続きます。
オンデマンド配信期間は2023年8月31日まで、
参加登録期間は2023年7月31日12時まで受付予定です。
ぜひプライマリ・ケアを共に学びましょう。
編集・文責 山崎瑞季(薬剤師)
最終更新:2023年06月20日 00時07分