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第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 2024

JPCA2024 教えて、実行委員リーダー!②

第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会(JPCA2024)では、新たな試みを始めています。

ヴィーガン食を選ぶことができたり、マイボトル持参を推奨しています。
この学術大会が目指す学会の形とは!?

今回は、プラネタリーヘルスチームリーダーの豊田喜弘先生に話を伺いました。
ぜひプラネタリーヘルスの世界をご覧ください。

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JPCA2024担当部門:プラネタリーヘルスリーダー
氏名:豊田喜弘
所属:福島県立医科大学地域・家庭医療学講座
【担当部門について教えてください】 
私たちプラネタリーヘルスチームは、初めての試みが満載の部門です。
地球環境と人々の健康を共に守る「プラネタリーヘルス」という概念に基づいて、環境面での持続可能性を意識した大会づくりに貢献しています。環境負荷を軽減した大会運営や、医療の中での気候変動対策の推進を目指しています。 
気候変動は猛暑や干ばつ、豪雨などの異常気象をもたらし、人々の健康や生活の質に広範かつ深刻な影響を及ぼしています。私たちの健康を脅かす今世紀最大の課題といわれる気候変動について、日本の医療界の理解を促していきたい!という熱意あふれるチームです! 
 
【実行委員としてどのようなことを準備していますか?】 
環境負荷を軽減した大会運営や、医療の中での気候変動対策の推進のために私たちチームでは次のことに取り組んでいます。 
①気候非常事態宣言(浜松宣言)の表明、②教育講演、③大会運営、④アートスペース展示、⑤オンデマンドセッション
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-775-1.png
それぞれ簡単に紹介します。 

①気候非常事態宣言(浜松宣言)の表明:今大会を機に日本プライマリ・ケア連合学会が医療からの気候変動対策に取り組むことを表明します。学会内でのパブリックコメントや理事会での討議を経ながら、実行性の伴う宣言を準備しています。 

②教育講演:「プラネタリーヘルスに国境はない 〜中村哲先生の意志を引き継いで〜」という講演会を企画しています。パキスタン・アフガニスタン支援をされていた故・中村哲先生の支援団体 ペシャワール会の藤田室長より人々の健康と生活のために自然環境に向き合ってきた活動についてお話しいただき、プラネタリーヘルスに理解を深められる内容を予定しています。 

③大会運営:学術大会など大規模のイベントは全国各地から多くの方が集まるため、温室効果ガスを排出することになります。日本のプライマリ・ケア発展のために重要なこの大会が、少しでも環境にやさしい大会になるような工夫をしています。具体的には、ウオーターサーバーを設置しマイボトル持参者への無料給水や、昼食や懇親会でヴィーガン食(植物由来の食材のメニュー)の提供です。これらが大会自体の環境負荷軽減に留まらず、参加者の皆さんのその後の環境に配慮した行動のきっかけとなることを期待しています。
 
④アートスペース展示:①の「浜松宣言」を中心に、プラネタリーヘルスや気候変動対策について学べる展示を予定しています。気候変動と健康・医療との関係性をイメージしてもらえるようなスペースにしたいと考えています。プラネタリーヘルスメンバーも滞在してインタラクティブな仕掛けも予定しています。学会参加記念の撮影スポットとして、是非お越しください。 

⑤オンデマンドセッション:大会の後に、プラネタリーヘルスについて詳しく学びたい方に向けてオンラインセッションも準備しています。具体的な健康問題や取り組み事例を紹介しながら、医療者としてその日から実践できるアクションについて動画を織り交ぜながら紹介します。 
 
それぞれの企画について、今後大会ページやSNSでもご紹介しますのでそちらもよろしくお願いします。 

 
【どんなところを参加してくれた人に見てもらいたいですか?】 
参加されるみなさんの関心ごとや好みに合わせて、ぜひ大会中に1回は私たちの企画に触れていただきたいです! 

〇まずは知識から学びたい 
 ➡大会ページから浜松宣言をお読みいただき、宣言表明プログラムへ!(6/9 13:30~14:10)など 

〇パッションに触れたい 
 ➡教育講演(6/9 14:30~16:00)、アートスペース展示(プラネタリーヘルスメンバーと語らえます)、オンデマンド  
 セッションなど 

〇行動から入りたい 
 ➡マイボトル持参、ヴィーガンメニュー、アートスペース展示で記念撮影など 

〇オンライン参加 
 ➡宣言表明プログラム、教育講演(どちらもライブ配信あり)、オンデマンドセッションなど 
 
【最後に大会に向けての意気込みをお願いします】 
SDGsを皮切りに、持続可能性やエコについて目にしない日はないと思います。でも、医療の現場で地球環境のことまで思いを馳せる機会は少なかったのではないでしょうか。 
「健康格差」や「イクボス」「SOGI」なども、過去の学術大会を機にプライマリ・ケアの中で浸透していった経緯があります。気候変動対策やプラネタリーヘルスが、今大会をきっかけに多くの医療者の方々へ広がっていくことをチーム一同願っています。 
地球まるごと健康なこれからのプライマリ・ケアを目指しましょう!
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-775-5.png
    豊田喜弘氏
JPCA2024大会ホームページでも随時プログラムを更新していますので、詳細を確認ください!

最終更新:2024年04月15日 21時44分

第15回 学術大会 実行委員会

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第15回 学術大会 実行委員会

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