ホームニュースメンタルヘルス委員会活動報告『メンタルヘルス診療の指導と専攻医のメンタルヘルスの両面を学ぶ』指導医向けに開催しました!

ニュース

メンタルヘルス委員会活動報告

『メンタルヘルス診療の指導と専攻医のメンタルヘルスの両面を学ぶ』指導医向けに開催しました!

去る6月21日、札幌での第16回学術大会において、専門医研修プログラム運営・FD委員会と合同で、指導医養成講習会『メンタルヘルス診療の指導と専攻医のメンタルヘルスの両面を学ぶ』を開催しました。300名を超える応募をいただき、会場の関係から抽選で90名の方にご参加いただきました。

セッションの概要

認定指導医をお持ちの方を対象にした講習会で、6割の方が卒後21年以上と、比較的ベテランの方に多くご参加いただきました。

 会は「メンタルヘルス研修の実装」と「専攻医&指導医自身のメンタルヘルス対策」の2部構成でした。

前半は、メンタルヘルス委員会が作成した、「新・家庭医療専門医のメンタルヘルス領域研修目標」(https://www.primarycare-japan.com/news-detail.php?nid=521)をご紹介した後、ミニレクチャーとグループディスカッションで、メンタルヘルス研修での困り事やバリアについて、そして実装と質改善のための知恵と工夫について考えました。

 後半は、ミニレクチャーでストレス・バーンアウトに関する基礎知識と、職場でできるメンタルヘルス対策:1) セルフケア、2) ラインによるケア、3) 事業場内産業保健スタッフ等によるケア、4) 事業場外資源によるケアについて学んだ後、グループでの事例検討によって、より実践的に深めました。

事後アンケートから

多くの参加者が、「明日からすぐに活用できる」と回答され、実践的な学びであったことがうかがえました。専攻医の学びを深めるには、カンファレンスや振り返りが役立ちそうなことが挙げられていました。職場のメンタルヘルスでは、指導医自身のセルフケアの重要性、メンタルヘルス不調の早期発見のポイント、メンタルヘルス不調を生みにくい職場の雰囲気作りなどに学びが多かったようでした。

今後も指導医向けにグループワーク中心のワークショップや、現実的なケースをもとにしたディスカッションの機会を継続的に設けて欲しいというご要望を多くいただきました。さらに、専攻医に向けたメンタルヘルス診療のオンライン教材の充実や、セルフケアの知識とスキルを育む研修の整備のご要望もいただきました。

メンタルヘルス委員会の取り組み

公開スーパービジョン

家庭医/総合診療医の診療におけるメンタルヘルスケアの学びを深め、スキルを高めていただくことを目的として、メンタルヘルス専門職と家庭医療指導医によるスーパービジョンをオンラインで定期開催しています。開催は学会メーリングリストでご案内しますので、専攻医の先生はもちろん、指導医の先生もどうぞご参加下さい。

メンタルヘルス診療に役立つe-learning教材

専門家のご協力も得て、9本の動画を作成しています。専攻医の方はoff-the-job trainingのサイトから、一般会員の方はWEB講座ライブラリーからご視聴ください。

ワークショップ等の開催

今回の参加者の声も参考にして、臨床、専攻医指導、自らや職場のメンタルヘルスそしてウェルビーイングなどに関するワークショップを随時開催して参ります。どうぞご参加下さい。

専門研修プログラムへの心理職派遣事業

今年度、家庭医療/総合診療専門研修プログラムに心理職を一定期間派遣し、プライマリ・ケア医と協働するトライアル事業を行います。トライアル事業の応募は締め切りましたが、今後にご期待下さい。

 文責:横谷省治
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1391-1.jpg

最終更新:2025年07月21日 10時57分

メンタルヘルス委員会

記事の投稿者

メンタルヘルス委員会

タイトルとURLをコピーする