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メンタルヘルス委員会活動報告

メンタルヘルス委員会Presents~公開スーパービジョン~を実施しました!

2月9日にメンタルヘルス委員会で公開スーパービジョンを開催しました。
休日にもかかわらず、約40名の方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回は、亀田ファミリークリニック館山の溝越けやき先生に依存症についての事例をご提示いただき、その後ディスカッションを行いました。

話題になった主な内容

・アルコール依存症の診断と治療
・依存症治療における目標設定の方法やプライマリ・ケア医ができること
・精神科医や心理職との連携のポイント
・連携が難しいと感じた際の工夫
・患者と他支援者との関係性を扱う上でのポイント

特に印象的だったのは、

「依存症を含めた精神疾患を、高血圧や糖尿病といった慢性疾患と同じように捉えてほしい」

という精神科医・心療内科医の先生のコメントです。

例えば、糖尿病患者に対して、プライマリ・ケア医は薬物療法だけでなく、患者が自身で血糖管理できるよう生活習慣の支援を行い、専門的な治療や複雑な症状への対応を糖尿病専門医に依頼することが一般的です。
同じように、精神疾患の患者に対しても、プライマリ・ケア医が患者自身の精神状態をモニタリングできるように支援し、生活面でのサポートを行うことが重要だという考えが示されました。
精神疾患に苦手意識を持つプライマリ・ケアの医療従事者も少なくないかもしれません。しかし、それもまた、他の疾患と同じように捉えて良いのだということを、改めて認識しました。

会の進行中、チャット欄に多くの意見や質問をお寄せいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、より充実したディスカッションを行うことができました。

メンタルヘルス症例の公開スーパービジョンについて

スーパービジョンと事例検討は、同じ意味で使われることもありますが、本来は異なります。

スーパービジョンでは、学習者(スーパーバイジー)の思考や感情、学びのプロセスを理解し、それを深めることが重視されます。

メンタルヘルス領域は個別性が強く、アプローチが複数あることも多いため、スーパービジョンのスタイルがより適しています。同時に、支援者として、そして一人の人間としても成長できる場として、この会がその役割を果たせればと願っています。

次回のご案内

次回は2025年5月の開催を予定しております(詳細は後日ご案内いたします)。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

 

文責:宮本侑達

最終更新:2025年02月20日 16時54分

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