ホームニュース看護師対象 研修会・セミナー【開催報告】プライマリ・ケア看護と診療報酬@第17回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 

ニュース

看護師対象 研修会・セミナー

【開催報告】プライマリ・ケア看護と診療報酬@第17回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 

2026年5月29日~31日に、京都で第17回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会が開催されました。
その中で、インタレストグループ「プライマリ・ケア看護と診療報酬~日々の看護を診療報酬の視点で学び、考える~」を企画・実施しました。

この企画の目的は、診療報酬のしくみを講師からやさしく解説してもらい、外来・在宅での看護がどのように評価されているかを知って日々の実践とのつながりを考えることでした。
グループワークも交え、参加者105名(スタッフ含む)の皆様と意見を交わしました。

プライマリ・ケア看護と診療報酬 ~日々の看護を診療報酬の視点で学び、考える~

まず、講師の看保連の小野田舞先生から、私たちが日頃プライマリ・ケアの現場で患者様に提供している看護ケアにかかわる診療報酬の仕組みや報酬額等について講演していただきました。
また、最近認められるようになったプライマリ・ケアの現場での看護にかかわる診療報酬をご紹介いただきました。
さらに、今後看護にかかわる診療報酬がどのように変化していくのかという将来的な展望や現場の看護職への期待等についてお話をいただきました。
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1836-1.png
次に、糖尿病とCOPDをもつ70代男性の事例を提示し、9グループに分かれてディスカッションをおこないました。
ディスカッションのテーマは、
①日々の看護実践を振り返りどのような看護実践が「診療報酬につながっている」と思いますか
②日々の看護実践をもっと「診療報酬につなげる」ために、今後どのような実践や視点を意識していくことが必要だと思いますか
についてでした。
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1836-2.jpg

グループディスカッション

グループディスカッションの後、各グループで話し合ったことを発表していただきました。

具体的には、
・現在認められている診療報酬を取りこぼしなく算定することが大事だが、人の力では限界があるので電子カルテ等のシステムでフォローできないか
・看護の効果を示すもとになるデータとして患者登録が重要なのではないか
・電話再診は患者からの電話に医師が対応することで算定できるが、看護師から電話で病状を確認することや教育を行うことも効果的であり、診療報酬の算定が望まれる
・看看連携や退院支援に関する電話等での橋渡しに看護師は多くの手間と時間を割いているので、診療報酬が算定されることが望まれる
・外来では医療器具などの物品を疾患等に応じて患者に渡す機会が多いが複雑で課題がある、
等の意見があり、参加者みんなで共有しました。
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1836-5.png
発表された内容について、講師からは以下のようなコメントをいただきました。
・診療報酬は外来看護だけで約125項目(2019年時点)あるが、診療科によって算定できる項目は限られるので、診療科特有の項目や頻出する項目をまずは押さえてほしい。
・在宅療養指導料は個別の指導を30分以上実施するという要件があるが、これを短くすることと質の担保という両立の議論をする必要がある。
・電話再診に関する提案については、再診ではなく別途看護として診療報酬を検討していくのがよい。

企画を終えて

企画後のアンケートでは、
「看護の視点からの診療報酬の勉強会はあまり参加したことがなかったのでとても分かりやすかった」
「在宅療養指導料など、取れる加算があることに気づけた」
「これをやったらこの報酬が取れると言うことだけではなく、患者さんの金銭的な負担も増えるため、患者さんが納得いくような質の高い看護を提供しなければならないことも学びました」
「看護師発信の活動の継続をお願いいたします」 
等の回答をいただきました。

本企画を通して、プライマリ・ケア看護の発展にむけて、どのような取り組みが必要かを診療報酬という側面から見直し、会員間で共有するよい機会となりました。
また、今回の取り組みを踏まえて看護師部会政策グループとしての今後の方向性を検討し、活動を続けいきたいと思います。

皆さんのご意見もぜひお寄せください!


企画者を代表して:片平伸子
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1836-6.jpg

最終更新:2026年09月18日 17時41分

看護師部会 広報活動グループ

記事の投稿者

看護師部会 広報活動グループ

タイトルとURLをコピーする