ホームニュースCurrent topics - プライマリ・ケア実践誌プライマリ・ケアで求められる看護力とは/プライマリ・ケア看護師の魅力-診療所ならではのセルフケア支援-
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Current topics - プライマリ・ケア実践誌
プライマリ・ケアで求められる看護力とは/プライマリ・ケア看護師の魅力-診療所ならではのセルフケア支援-
プライマリ・ケア看護との出会い
現在の診療所に勤めはじめた14年前。私はそれまで、総合病院、がんセンターで約15年間、さまざまな診療科の病棟で看護をしてきたので、診療所の看護は容易に行えると思っていました。しかし、診療所で働いてみると、診療所の看護師の役割や専門性は何だろうと、日々悶々としていました。そんななか、当院の院長より診療所看護師のセッションがあることを聞き、すぐに連絡を取りました。これが、当学会の「学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー」の看護師企画セッションでした。このセミナーで、同じように悩んでいる仲間に出会えたことが私の大きな転機となりました。
その後、2016年に待望のプライマリ・ケア看護学のテキストが出版され、私のバイブルとなり、これを基に学習を続けています。
その後、2016年に待望のプライマリ・ケア看護学のテキストが出版され、私のバイブルとなり、これを基に学習を続けています。
当院の特徴
当院は、地域共生社会の実現に向けて、外来診療・訪問診療・小児から高齢者・障がいのある方まで支えていけたらと、いろいろ取り組んでいます。
ことに重症心身障がい児(者)の胃瘻交換や訪問診療、小児の看取りを含めた在宅医療、小児慢性疾患の移行期支援・移行支援、学童期・思春期に特徴的な健康問題にも力を入れています。
「ケア・カフェふじ」と名づけて3ヵ月に1回、訪問看護師、介護支援専門員を中心に、地域で活動している多職種が集まり勉強会と交流会を開催しています。ここでのつながりが、よい関係性の構築となり、その後のケアに活きていると感じています。最近は、大学の研究室開催の「しずおか倫理カフェ」と合同で事例検討を行ったりしていて楽しく学んでいます。
また、地域支援機能(図1)の一つとして、暮らしの保健室「ばんそう」をはじめました。気軽に相談できる場として週1 回3組までの予約制で看護師が運営しています。誰に相談したらいいかわからなくて困っている方、孤立しがちな障がいや不登校に悩んでいる方、家族の介護がたいへんなヤングケアラー、家族と死別して一人暮らしになってしまった方のグリーフケアなどの健康問題に対処する入り口になり、寄り添っていければと考えています。
ことに重症心身障がい児(者)の胃瘻交換や訪問診療、小児の看取りを含めた在宅医療、小児慢性疾患の移行期支援・移行支援、学童期・思春期に特徴的な健康問題にも力を入れています。
「ケア・カフェふじ」と名づけて3ヵ月に1回、訪問看護師、介護支援専門員を中心に、地域で活動している多職種が集まり勉強会と交流会を開催しています。ここでのつながりが、よい関係性の構築となり、その後のケアに活きていると感じています。最近は、大学の研究室開催の「しずおか倫理カフェ」と合同で事例検討を行ったりしていて楽しく学んでいます。
また、地域支援機能(図1)の一つとして、暮らしの保健室「ばんそう」をはじめました。気軽に相談できる場として週1 回3組までの予約制で看護師が運営しています。誰に相談したらいいかわからなくて困っている方、孤立しがちな障がいや不登校に悩んでいる方、家族の介護がたいへんなヤングケアラー、家族と死別して一人暮らしになってしまった方のグリーフケアなどの健康問題に対処する入り口になり、寄り添っていければと考えています。
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日本プライマリ・ケア連合学会の
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最終更新:2024年04月06日 15時12分