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プライマリ・ケア診療各論(耳鼻咽喉科)/咽喉頭疾患のエマージェンシー
はじめに
第7回は咽喉頭疾患のエマージェンシーとしていますが、
前半は緊急疾患について、後半は意外と見逃しやすいと思われる疾患について紹介したいと思います。
前半は緊急疾患について、後半は意外と見逃しやすいと思われる疾患について紹介したいと思います。
killer sore throat
咽頭痛を呈する疾患でkiller sore throatといわれている疾患があります。
急性喉頭蓋炎、扁桃周囲膿瘍、咽後膿瘍、Ludwig’s angina,Lemierre症候群などが主なものです。
その他、無顆粒球症や、咽喉頭疾患ではありませんが、放散痛として咽頭痛を呈する致死的疾患として急性冠症候群があります。
ということは、咽頭痛というよくある主訴で受診した患者さんから、このような致死的疾患を否定するというのが大切になります。
具体的に咽頭痛のred flag signとしては、激しい咽頭痛(唾も飲めない)、流涎、開口障害、ふくみ声、呼吸困難等に加え、急性冠症候群等も考慮し胸痛がないかも確認します。
そのような症状を認めるようなら、すぐに評価し、耳鼻咽喉科や高次医療機関への紹介も検討します。
参考までに、一般的な咽頭痛に対するフローチャートを紹介しておきます(図1)1)。
それでは、耳鼻咽喉科で一番の緊急疾患とされる急性喉頭蓋炎に加え、比較的遭遇することが多いと思われる扁桃周囲膿瘍について解説します。
急性喉頭蓋炎、扁桃周囲膿瘍、咽後膿瘍、Ludwig’s angina,Lemierre症候群などが主なものです。
その他、無顆粒球症や、咽喉頭疾患ではありませんが、放散痛として咽頭痛を呈する致死的疾患として急性冠症候群があります。
ということは、咽頭痛というよくある主訴で受診した患者さんから、このような致死的疾患を否定するというのが大切になります。
具体的に咽頭痛のred flag signとしては、激しい咽頭痛(唾も飲めない)、流涎、開口障害、ふくみ声、呼吸困難等に加え、急性冠症候群等も考慮し胸痛がないかも確認します。
そのような症状を認めるようなら、すぐに評価し、耳鼻咽喉科や高次医療機関への紹介も検討します。
参考までに、一般的な咽頭痛に対するフローチャートを紹介しておきます(図1)1)。
それでは、耳鼻咽喉科で一番の緊急疾患とされる急性喉頭蓋炎に加え、比較的遭遇することが多いと思われる扁桃周囲膿瘍について解説します。
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最終更新:2025年10月09日 00時00分