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ポートフォリオ作成・指導のための省察的実践家の4ステップ/優秀ポートフォリオ賞受賞の秘密 省察を促す「問の型」第1回

はじめに

「家庭医としての成長ってなんだろう」、「家庭医の専門性ってなんだろう」、そう感じている人は多いのではないだろうか。
かくいう私もこの問いに悩んできたし、今もまだ道半ばではある。
この疑問に答えてくれるものの一つが、ポートフォリオ作成を通じた学びであったと感じている。
 2015年4月、地元愛媛県を離れ、千葉県館山市にある亀田ファミリークリニック館山で家庭医療の後期研修がはじまった。
診療所から三次救急病院での多分野にわたる診療、指導医・レジデントとのディスカッション、多職種との協働や地域での活動などを通じて、一人の臨床医として成長することができたと思う。しかし、研修も後半にさしかかり専門医試験が視界に入ってきたころ、改めて「自分は家庭医として成長できているのだろうか?」と悩むことになる。

 明確な知識・スキル・エビデンスのある診断・治療などの習得に関しては成長を実感できるのに、「家庭医としての成長」には実感を伴うことがむずかしい。分野にとらわれない幅広い、人生を見通した診療をできるようになることなのか。もちろんそれらも家庭医の能力の大切な一つではあるが、それでは単に臨床知識・技術のある人は「家庭医」ということになる。でも何か、明らかな違いがある。
 専門医試験の準備を進めるなかでふと気がついた。専門医試験は、知識を評価する「筆記試験」、技術を評価する「臨床実技試験(Clinical Skills Assessment)」、そして「ポートフォリオ(提出物・口頭試問)」からなる。
さて、このポートフォリオは知識でも技術でもない。いったい何を評価しているのだろうか。「家庭医としての成長」はこのポートフォリオにこそ潜むのではないだろうか。そもそもポートフォリオとは。症例報告とは何が違うのか。

家庭医の学びにおけるポートフォリオとは:「省察」という迷路

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最終更新:2025年12月26日 00時00分

実践誌編集委員会

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