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メンタルヘルス委員会活動報告

冬期セミナー「神経発達症のみかた ブラッシュアップセミナー」を開催しました!

2026年2月23日のJPCA若手医師のための冬期セミナーにおいて、「神経発達症のみかた ブラッシュアップセミナー」を開催しました。当日は例年より多い30名近くの方にご参加いただきました。

【セミナー概要】

前半は長崎大学子どもの心の医療・教育センターの今村明先生の「神経発達症の新しいミカタ」と題した講義でした。神経発達症を単なる「疾病」としてではなく、脳神経の多様性(ニューロダイバーシティ)の一つとして理解する視点が提示され、「違っているのは劣っているのではない」という認識が大切であること、発達特性は連続体(スペクトラム)上にあり、診断の有無で明確に区切られるものではないこと、生きづらさは個人の特性と環境との相互作用から生じることが示されました。また、支援の基盤として、睡眠・食事・運動など生活面の調整を含む心理社会的支援や個別性に応じた伴走型の関わりが大切である、とのことで、専門医でなくてもできる関わり方のヒントを教えていただきました。

後半は自閉スペクトラム症(ASD)および発達性強調運動症(DCD)当事者である山田隆一さんによる体験談が語られました。「得意(凸)と苦手(凹)の差が極端であることによる生きづらさ」が具体例とともに紹介され、診断名だけでは個人像を捉えきれないこと、特性の現れ方は人それぞれであることが強調されました。また、「障害」という言葉への違和感や、「苦手なことがあっても、それを避けたいわけではない」という思いを率直に語ってくださりました。

【事後アンケートより】

アンケートでは、「発達障害を“治す対象"ではなく“理解し支える対象"として捉え直す契機となった」「診断名より個人をみる重要性を実感した」「当事者の語りにより具体的なイメージが得られた」といった回答が多く、理解の深化がうかがえました。さらに、支援者自身の関わり方を見直したい、合理的配慮や環境調整に活かしたいなど、実践への意欲を示す感想も多数寄せられ、本テーマへの関心の高さと臨床的意義が確認されました。

【今後の予定】

今後もメンタルヘルス委員会では、学術大会のセミナー、オンライン公開スーパービジョン、実践誌の連載、e-lerning教材、専門研修プログラムへの心理職派遣人業等を通じて、家庭医/総合診療医の診療におけるメンタルヘルスケアの学びを深め、スキルを高めていただくための活動を行っていきたいと考えています。随時学会HPやメーリングリストにてご案内いたしますので、ご関心のある方は是非ご参加ください!
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最終更新:2026年03月01日 21時37分

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