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プライマリ・ケア診療各論/家族をみるためのFamily Kampo⑧ ー胃の弱い女性の漢方治療ー

はじめに

「家族をみるための Family Kampo」と題して、女性に頻用する漢方薬を紹介している。
今回は胃が弱い女性に焦点をあてて、上部消化器症状を訴えやすい女性に頻用する六君子湯、半夏厚朴湯、安中散を解説する。

女性と消化管疾患

日常診療において、「胃薬を飲んでもすっきりしません」、「胃が弱いので、解熱鎮痛薬が飲めません」などといわれ、お困りの経験はないだろうか? 
女性と消化器疾患に関して、非びらん性胃食道逆流症、便秘は女性に多いことが知られている 1)。また機能性ディスペプシア(functional dyspepsia、以下 FD)に関しても欧米の population-based study では女性のほうが男性よりも FD を発症しやすく治癒しにくいこと 2)が示され、日本の健診受診者を対象とした報告でも同様の傾向 3)がある。漢方外来ではもともと女性の割合が高いことに加え、現代医学的治療が奏効せず漢方治療を希望する患者さんが多いためか、「胃もたれしやすい」、「胃が弱い・痛い」と訴える女性が多い。もともと漢方治療では胃腸の働きを重視する特徴があり、つねに消化管機能を意識して治療を行う。今回は胃弱の女性に対してよく用いる六君子湯(りっくんしとう)、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)、安中散(あんちゅうさん)を中心に解説する。

六君子湯(りっくんしとう)

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最終更新:2026年08月27日 00時00分

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