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理事長 草場先生の部屋

2022年を迎えて

新年明けましておめでとうございます。日本プライマリ・ケア連合学会理事長の草場鉄周です。
今回より、新ウェブサイト【もっとプライマリ・ケア】を通じて、理事長としての色々な思いを発信させて頂く事となりました。時事ネタから論考、問いかけ、相談など多種多様なメッセージを考えておりますので、どうかご愛読のほどよろしくお願いいたします。

新ウェブサイトについて

 さて、初回は新ウェブサイトについて語ります。私自身も一会員として旧日本プライマリ・ケア学会や旧家庭医療学会の頃より、学会ウェブサイトを見続けてきたわけですが、正直定期的にチェックするようなイメージはなく、必要なときに情報を収集するためのデータベース的な存在と考えてきました。ニュースは主にML、プライマリ・ケアに関する医学知識などは学会雑誌という役割分担があったと考えても良いかもしれません。それはそれで整理された枠組みだったとも言えます。
しかし、この20年で知のあり方は大きく変化し、無数の情報がネット空間に存在する一方、確かな裏付けのある知識や先人の経験やフィルターを通過した知識を把握することは逆に難しくなった印象があります。たまたま素晴らしい指導者や仲間達に恵まれれば良いですが、そうでなければ置いてきぼりにあう状況は昔も今も変わりません。やはり、学会はそうした知の偏在に対するソリューションであるべきだと思っています。我々はプライマリ・ケアを専門とする医療者の団体です。プライマリ・ケアに関しては日本を代表する知のデータベースとなり、学会員はもちろん非学会員の全医療職者や一般国民に対しても貢献していくことが大きな使命と考えています。

 現在、そうしたデータベースを構築する際にネット空間を無視することはできません。COVID-19の最新情報は多くの論文を通じて全世界で瞬時に共有されてきました。これが、素早いワクチン開発や治療法の開発につながったことは論を俟たないでしょう。JPCAとしてもそうした機能を果たす空間が必要であり、今回の新ウェブサイトが生まれる背景になったわけです。
残念ながら学会創設から35年が過ぎた現在でも、日本においてプライマリ・ケアは一つの専門領域として十分に認知されているとは言い難い現状があります。健康格差の拡大や多疾患を合併する高齢者の増加などの社会変化を踏まえて、改めてプライマリ・ケアの重要性が強調されている世界のトレンドを考えると、日本でももっとプライマリ・ケアの価値を社会にアピールする事が重要です。このウェブサイトでは皆さんの役に立つ医療情報やニュースを通じて、より深く【プライマリ・ケア】を知って頂くことも期待しています。

いよいよスタートする新ウェブサイト。是非、皆さんが日々アクセスして知識を得る素敵なツールにして頂きたいと思っています。私たち学会運営メンバーもそのために日々努力して参りますので、末永いご活用をどうかよろしくお願いします。

草場鉄周

最終更新:2022年02月07日 15時02分

「もっとプライマリ・ケア」 編集担当

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「もっとプライマリ・ケア」 編集担当

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