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理事長 草場先生の部屋
かかりつけ医機能報告制度に向けて
この連載でも時々ふれてきた、かかりつけ医機能報告制度について、ようやくその検討に向けての会議が今月からスタートすることになりました。以前からあった医療機能情報提供制度に関する会議と並んで、「かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会」が今回新設され、その親検討会として「国民・患者に対するかかりつけ医機能をはじめとする医療情報の提供等に関する検討会」がまた新設されました。そして、当学会からも副理事長の大橋博樹先生が親検討会並びに分科会に参加し、プライマリ・ケアの専門家の立場から発言する機会を頂けることとなりました。
かかりつけ医機能として医療機関から都道府県に報告される項目は、まさに日本において国民目線で伝わるプライマリ・ケア機能そのものです。そして、この項目が今後プライマリ・ケアを論じる上での起点となるわけですから、真に国民の健康に資するものを選定することが重要です。学会としては、諸外国のプライマリ・ケアの現状を参考にしながら、日本において積み重ねてきた実践に基づいて、丁寧に力強く発信していかなければと考えています。
議論は来年の夏までと長丁場になるようですが、この連載でも時折取り上げて報告させて頂きますので、どうか会員の皆さんも注目してください。
草場鉄周
草場鉄周
最終更新:2023年10月10日 15時44分