【参加報告】2023年11月23日研修会参加報告

プライマリ・ケア認定薬剤師研修会が11月23日（木・祝）に、にゃんごう・いがさん(南郷先生・五十嵐先生)のEBM WS の内容で開催しました。38名の方が参加されました。
今回参加者の中から、笠原千尋先生に参加報告をしていただきました。

2023年11月23日開催「はじめてEBM！～巷にあふれる医療広告を読み解きランダム化比較試験の論文を使いこなす」に参加しました。

例年11月23日はプライマリ・ケア認定薬剤師にとっては南郷先生・五十嵐先生によりEBM研修会の日です。
参加するしないはさておき、意識していない薬剤師は多分いないと思います。少なくとも私は意識している一薬剤師です。
「はじめてEBM!」は3回目の参加だと思います。「はじめて」が付きますが、何回参加しても何回目の参加でもよい内容だと私は思います。
この間、体調を崩していた私は研修会参加を少し止めたり減らしたりして休息時間を設ける努力をしておりましたが、あとで内容を知って「参加すればよかった」と後悔するのは嫌なので、11月23日の研修会についても申し込み開始時期に内容を見て申し込みは即決「参加するしかない」条件反射で申し込みました。
評価対象は色々だと思いましたが、概してGLP-1アゴニストをどう見ていくか、そういう経験が積めるのは私としては魅力でした。
内容は、ウェブ上で各クリニックが宣伝するようにGLP-1アゴニスト製剤で本当にダイエットができるのか?そのエビデンスは?宣伝をどう捉えるか?等々、今まで通りのようで今まで通りではなく、開催側が大変だったことを受講して早々感じることとなりました。
今回は製薬会社作成のパンフレットが教材ではなかったのです。
今回はクリニックのウェブサイトが教材だったために、評価項目等が従来と変わってきており、先生はそのためのチェックリストの新たな作成をしなければなりませんでした。
GLP-1アゴニストをダイエット目的で処方するクリニックが多数ある中、教材になるクリニックを3か所厳選されたことにも頭が下がりました。
論文は…実は題を見て違和感しかなかったのですが…薬用量が国内とでは異なったので…でもこの論文を基にクリニックはウェブサイト上に数字を並べていました。
それなりの内容の論文は効果の後押しをするのには最強、それはよくわかりましたが、悪用されかねないことも今回は伺い知ることができました。

南郷先生や五十嵐先生、チューターを担ってくださった方々の力が凄くて…学びだけではなく、スタッフの力を感じられる研修をこの度受講できたことに感謝して結びたいと思います。