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イベント

【思春期医療】子どもの心の傷を癒す 〜日常診療の中で思春期の心を支える〜【JPCA2024】

イベント概要

開催日2024年06月09日(日)

  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-815-1-1.jpeg
第15回学術大会での、小児・思春期医療保健委員会企画のご案内です。
子どものメンタルケアに興味がある方、ぜひご参加ください!

シンポジウム24
「子どもの心の傷を癒す 〜日常診療の中で思春期の心を支える〜」
開催日時:6月9日(日) 8:15~9:45
会場:第6会場(コングレスセンター41会議室)

企画概要:
日本の子どものメンタルヘルスは危機的状況にあります。ユニセフの2020年の報告(*1)によれば、先進国38ヶ国中、日本の子どもの身体的幸福度は1位でありながら、精神的幸福度は37位と下から2番目でした。ご周知のとおり、子どもの自殺者数の増加や不登校児童数の増加は、大きな問題となっています。

日常診療における子どものメンタルヘルスの相談も、明らかに増加しています。子どもたちは、抑うつ、睡眠障害、虐待、自傷行為、自殺企図などのプロブレムで医療者の前に現れることもあれば、頭痛や腹痛などの身体症状を訴えて現れることもあります。症状の背景に、生活環境の中で心と体に影響を及ぼす様々な要因が隠れている場合があります。

本シンポジウムでは、すべての家庭医に求められる姿勢と考えられるトラウマインフォームドケア(*2)や ACEs(*3)の観点、虐待への対応、家庭医としての家族支援などを学びながら、プライマリ・ケアの現場で思春期のメンタルヘルスの問題にどのように対処・サポートすればよいのか、また、症状だけでなく背景要因まで診る診療を、どのように行っていけばよいのかを検討します。


講演:
「家庭医が思春期の『心の傷つき』を支援するとき」
高島大樹 神奈川県立精神医療センター 精神科

「思春期の日常診療に潜む性虐待 〜気付きと対応〜」
小橋孝介 鴨川市立国保病院

「トラウマインフォームドケアの視点から思春期の心を支える」
香田将英 岡山大学学術研究院医歯薬学域 地域医療共育推進オフィス


シンポジウム企画:
中山明子 大津ファミリークリニック
上柴このみ 都立松沢病院 精神科  
矢部千鶴 津ファミリークリニック 

JPCA 小児・思春期医療保健委員会


*1) ユニセフ報告書「レポートカード16」先進国の子どもの幸福度をランキング 日本の子どもに関する結果(公益財団法人 日本ユニセフ協会)
https://www.unicef.or.jp/report/20200902.html

*2) トラウマインフォームドケア:過去のつらい体験がその人の心身の健康に影響を与えることを理解し、安全性を重視しながら、本人のコントロール感や自己肯定感、他者との信頼関係を取り戻すことを支援するアプローチ。専門的な精神療法ではなく、すべての患者に適用できる考え方である。

参考:Trauma Lens. こころのケガに配慮するケア (厚生労働科学研究費補助金 障害者政策総合研究事業 精神保健医療福祉施設におけるトラウマ(心的外傷)への対応の実態把握と指針開発のための研究)
https://traumalens.jp

*3) ACEs: Adverse Childhood Experience, 小児期逆境体験

最終更新:2024年05月10日 10時11分

小児・思春期医療保健委員会

記事の投稿者

小児・思春期医療保健委員会

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