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Current topics - プライマリ・ケア実践誌

医療の質と安全/医療の質とは何か?

最善の医療=質が高い?

偏差値やインパクト・ファクターでキャリアが振り落とされるような定量的世界に生きている医師にとって、医療の質という曖昧なコンテキストで語られるものに対して、その概念や定義は認識されにくい。質が定性的なものとして捉えられている限り、医療の質に対して何ら評価されない状況では、医師は医療の質に対して何かしらの行動を起こすインセンティブは発生しないと合理的には考えられる。とくに、その曖昧な質に評価や批判が発生すると、医師は自らの領土を防衛するべく攻撃的に反論することが多い。もちろん、医師は眼の前の患者に対して、自分が考えうる最善の医療を行っている(と信じたい)が、これは「善行」や「無危害」とよばれる倫理的原則に基づく行動であり、その行動の質が高いかどうかを判定するのは、別次元の話である。

偉人たちの質改善への取り組み

医療の質・安全について話を進める前に、これまで医学史のなかで、過去の偉人たちがどのように医療の質を観察して、診療の質を改善していたのか、50年前、100年前、150年前の3人の活動を紹介したい。

●フローレンス・ナイチンゲール

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最終更新:2024年07月03日 00時00分

実践誌編集委員会

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