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産業保健
【活動報告】第12回(通算)産業保健に関する事例検討会を開催しました!
1.はじめに
私たちは、産業保健ワーキンググループとして活動を開始した2021年からWEBや学術大会などで事例検討会を開催してきました。今までに取り上げた主なテーマは、困難事例への対応、健康診断事後措置、職場巡視、メンタルヘルス、病院産業保健などです。今回は2024年12月19日に通算して12回目となる事例検討会について報告させていただきます。
2. テーマ「両立支援」
働きやすい職場環境づくりを構築するためにきめ細やかな両立支援は欠かせません。
3. 申し込み内訳
申し込みは総勢45名で、医師(産業医含む)、看護職(産業保健師、看護師)、ソーシャルワーカー、作業療法士、事務職員の方など多岐に渡りました。年代は40代、50代が多かったものの、幅広い年齢層が申し込まれました。
4. プログラム
・イントロダクション
・解説 両立支援に関する諸制度 安藤明美先生(安藤労働衛生コンサルタント)
・提言 プライマリ・ケア医の立場から 富田さつき先生(富田医院)
・事例提示 がん患者に必要な両立支援を行うためには 石田智治先生(勝山医院)
・質疑応答
・まとめ
解説では安藤先生から、両立支援をめぐる諸制度、具体的な流れ及び療養・就労両立支援指導料に至るまでの内容を最新情報やポータブルサイトの案内まで丁寧に説明していただきました。
提言として富田さつき先生からプライマリ・ケアの現場で起こる様々な両立支援の関りについて具体的な例をあげながら説明していただきました。
事例提示では石田先生が実際に患者さんの「復職を希望し働きたい」という意思を尊重しながら系統立てた情報収集から、復職することだけをゴールとせずに快適な職場環境の下で仕事を継続できるという視点で丁寧関わっていく過程を説明していただきました。ディスカッションを取り入れることで、参加者も復職支援に際しての情報収集について立ち止まって考えることができました。事例提示の前に安藤先生や富田先生の説明があったことで、復職支援の進め方やプライマリ・ケア医としての構えもスムーズに伝わりました。
質疑応答では以下の点についてディスカッションがありました。
〇事例のさらに踏み込んだ情報や、治療で麻薬を使用している場合の就業について
〇主治医と産業医の連携について実際の現場ではどのような頻度や方法で行われいるのか、復職支援のマニュアルや様式はありますが、実際にどこまで活用されているのか。→主治医も産業医も意識が高い先生の場合、十分に連携は可能
〇肺がんを患った職員が復職する際に勤務調整などを行っていくことを考慮して主治医に企業側として勤務状況などの情報を提供すると主治医は復職に関する意見書等を記載しやすくなるのでしょうか。→企業から患者さんの具体的な勤務状況を、勤務状況を主治医に提供する際の様式例(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000198509.pdf)などを参考に提供いただき、まずは活用し、経験を積んでいってはどうでしょうか。
・解説 両立支援に関する諸制度 安藤明美先生(安藤労働衛生コンサルタント)
・提言 プライマリ・ケア医の立場から 富田さつき先生(富田医院)
・事例提示 がん患者に必要な両立支援を行うためには 石田智治先生(勝山医院)
・質疑応答
・まとめ
解説では安藤先生から、両立支援をめぐる諸制度、具体的な流れ及び療養・就労両立支援指導料に至るまでの内容を最新情報やポータブルサイトの案内まで丁寧に説明していただきました。
提言として富田さつき先生からプライマリ・ケアの現場で起こる様々な両立支援の関りについて具体的な例をあげながら説明していただきました。
事例提示では石田先生が実際に患者さんの「復職を希望し働きたい」という意思を尊重しながら系統立てた情報収集から、復職することだけをゴールとせずに快適な職場環境の下で仕事を継続できるという視点で丁寧関わっていく過程を説明していただきました。ディスカッションを取り入れることで、参加者も復職支援に際しての情報収集について立ち止まって考えることができました。事例提示の前に安藤先生や富田先生の説明があったことで、復職支援の進め方やプライマリ・ケア医としての構えもスムーズに伝わりました。
質疑応答では以下の点についてディスカッションがありました。
〇事例のさらに踏み込んだ情報や、治療で麻薬を使用している場合の就業について
〇主治医と産業医の連携について実際の現場ではどのような頻度や方法で行われいるのか、復職支援のマニュアルや様式はありますが、実際にどこまで活用されているのか。→主治医も産業医も意識が高い先生の場合、十分に連携は可能
〇肺がんを患った職員が復職する際に勤務調整などを行っていくことを考慮して主治医に企業側として勤務状況などの情報を提供すると主治医は復職に関する意見書等を記載しやすくなるのでしょうか。→企業から患者さんの具体的な勤務状況を、勤務状況を主治医に提供する際の様式例(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000198509.pdf)などを参考に提供いただき、まずは活用し、経験を積んでいってはどうでしょうか。
5. 事後アンケート 自由記載(一部抜粋)
・事例を提示いただけて、両立支援の対応が具体的に描きやすくなった。今後、他職種の方からの見え方もご紹介いただける機会があると勉強になると思います。
・また具体的な事例を元に考えることができ、実際の支援に役立つと思いました。
・主治医から具体的な配慮について意見をいただけるように、残業保健側から本人の職業生活について再現性高い情報を提供する大切さを改めて学びました。
・麻薬利用の方への就業の考え方も学びになりました。
・安藤先生の講義のプライマリ・ケアと産業保健が結びつくことで、労働者が安心して働くことができるしくみを理解しました。
・ディスカッションの時間をもう少し確保して欲しかった
・このような会にお声をかけていただきありがとうございました。一人でも多くの方が治療と仕事を両立していけるよう支援体制を作っていきたいと思いました。今後も参加させていただければと思います。ありがとうございました。
・また具体的な事例を元に考えることができ、実際の支援に役立つと思いました。
・主治医から具体的な配慮について意見をいただけるように、残業保健側から本人の職業生活について再現性高い情報を提供する大切さを改めて学びました。
・麻薬利用の方への就業の考え方も学びになりました。
・安藤先生の講義のプライマリ・ケアと産業保健が結びつくことで、労働者が安心して働くことができるしくみを理解しました。
・ディスカッションの時間をもう少し確保して欲しかった
・このような会にお声をかけていただきありがとうございました。一人でも多くの方が治療と仕事を両立していけるよう支援体制を作っていきたいと思いました。今後も参加させていただければと思います。ありがとうございました。
6. おわりに
今年から産業保健チームとして若手の先生方が加わり、開催の呼びかけ、アンケートに関わる作業および事例の提供など多くの役割を担っていただきました。本チームの活動の原点である事例検討会を当初のスタイルで久しぶりに開催し、新鮮な気持ちと新たな展望を感じる会でした。
私も司会を任せていただき経験を積ませていただきました。限られた時間の中で、準備に関わられた先生方の熱意を感じ、参加された方々にも還元できるものがあったかと思います。時間配分を工夫して今後はさらにディスカッションを充実することができればと思います。
全般にわたりご尽力をいただいた安藤先生、提言をいただいた富田先生に感謝申し上げます。
今後も事例検討会の開催を積み重ねてプライマリ・ケアに関わる専門職が産業保健の視座をさらに深めることができるように活動を続けていきたいと思います。
文責:アクトグレースサポート株式会社 田中千恵美
私も司会を任せていただき経験を積ませていただきました。限られた時間の中で、準備に関わられた先生方の熱意を感じ、参加された方々にも還元できるものがあったかと思います。時間配分を工夫して今後はさらにディスカッションを充実することができればと思います。
全般にわたりご尽力をいただいた安藤先生、提言をいただいた富田先生に感謝申し上げます。
今後も事例検討会の開催を積み重ねてプライマリ・ケアに関わる専門職が産業保健の視座をさらに深めることができるように活動を続けていきたいと思います。
文責:アクトグレースサポート株式会社 田中千恵美
最終更新:2025年01月27日 22時11分