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理事長 草場先生の部屋

夏休み一考

8月も終わり、台風11号が列島を駆け抜けた後は札幌は随分涼しい風が吹いています。まだ暑い地方も多いと思いますが、季節の折り返しを感じる今日この頃です。

会員の皆様はコロナ禍以来、夏休みはどのようにお過ごしでしょうか?この3年間、夏にコロナ流行のピークが直撃するケースも多く、診療に忙殺され、とても夏休みどころではないという方も多いのかと思います。その一方で、両親や祖父母など普段会えない家族に会うために、何とかその機会を確保して帰省された方、間隙をぬって小旅行ができた方もおられるでしょう。

私自身も今まで恒例だった家族旅行も途絶えてしまい、何となくだらっと過ごす夏休みになり、一抹の寂しさも感じています。特に、どんどん成長していく子ども達との短いながらも夏休みの濃密な時間は替えが効かないものであり、日本、いや全世界で喪失体験が積み重なっているのだろうなと想像してしまいます。
思い出の積み重ねがその人の人格を形作り、生き方を方向付けるとすると、このコロナ禍は人類に対して本当に大きな影響を与えました。更には、ウクライナ戦争を契機とする新冷戦、資源不足による価格高騰、台湾を巡る不穏な情勢など、つい10年前の楽観的なグローバル化の議論が嘘のような時代の変化もあります。
不確実さの深まる時代の中で家庭医としてできることは乏しい状況ですが、プライマリ・ケアに携わる者として常に社会のありように関心を持ちながら医療を提供していきたいと思います

草場鉄周。

最終更新:2022年09月12日 17時39分

「もっとプライマリ・ケア」 編集担当

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「もっとプライマリ・ケア」 編集担当

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