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理事長 草場先生の部屋
久しぶりのWONCAへ
10月26-29日、オーストラリア・シドニーにてWONCA(世界家庭医機構)の世界総会2023が開催されました。
前回はアブダビでしたが、コロナの真っ最中で1年延期の末、2021年にオンライン開催となりました。その前は2018年のソウル開催でしたから、オンサイト開催は実に5年ぶりです。
前回はアブダビでしたが、コロナの真っ最中で1年延期の末、2021年にオンライン開催となりました。その前は2018年のソウル開催でしたから、オンサイト開催は実に5年ぶりです。
すでに会員の皆さんがSNSで参加報告をされていますが、私が最も印象的だったのはHealth Equity(健康の公平性)とIndigenous Health(先住民の健康)です。
Health Equityではコロナ禍で生じた各国での健康格差の拡大、そしてそれを乗り越えるために家庭医が様々な活動を行政と連携しながら展開してきた実績を聞かせてもらいました。また、Indigenous Healthについては、オーストラリアのアボリジニの人々、そしてニュージーランドのマオリの人々に対して健康支援のための活動を長年続けてきた家庭医の熱い語りが刺激的で、地道な積み重ねが先住民の皆さんに受け入れられていく物語はマイノリティへの感性がやや鈍い我々日本人が学ぶべき点だと深く感動しました。
Health Equityではコロナ禍で生じた各国での健康格差の拡大、そしてそれを乗り越えるために家庭医が様々な活動を行政と連携しながら展開してきた実績を聞かせてもらいました。また、Indigenous Healthについては、オーストラリアのアボリジニの人々、そしてニュージーランドのマオリの人々に対して健康支援のための活動を長年続けてきた家庭医の熱い語りが刺激的で、地道な積み重ねが先住民の皆さんに受け入れられていく物語はマイノリティへの感性がやや鈍い我々日本人が学ぶべき点だと深く感動しました。
また、今回のWONCAではアジア太平洋地域(APR)の理事改選があり、私が2年ぶりにHonorary Treasurer(財務担当理事)に選出されました。
そして、President(会長)も台湾のBrian Chang先生 、Honorary Secretary(総務担当理事)もフィリピンのAileen Espina先生というアジアの中堅若手メンバーに代替わりしました。APRの活動は世界WONCAに比べると見劣りする感が否めませんでしたが、会期中に三人で議論し、リサーチネットワークの強化、NCD(非感染性疾患)マネジメントレベルの上昇などに積極的に取り組もうと動き始めています。
そして、President(会長)も台湾のBrian Chang先生 、Honorary Secretary(総務担当理事)もフィリピンのAileen Espina先生というアジアの中堅若手メンバーに代替わりしました。APRの活動は世界WONCAに比べると見劣りする感が否めませんでしたが、会期中に三人で議論し、リサーチネットワークの強化、NCD(非感染性疾患)マネジメントレベルの上昇などに積極的に取り組もうと動き始めています。
JPCA会員の皆さんも是非、こうした国際的なプライマリ・ケアの活動に関心を持って下さい。日本のオリジナリティも大切ですが、海外の実践から学ぶことも多々ありますので。
来年は8/21-24の日程でシンガポールでWONCA APR学会が開催されます。
多くの皆さんの参加を心から期待しています!
草場鉄周
来年は8/21-24の日程でシンガポールでWONCA APR学会が開催されます。
多くの皆さんの参加を心から期待しています!
草場鉄周
最終更新:2023年11月06日 09時34分