【産業保健チーム】より「厚生労働省提供　面接指導実施医師養成講習会ロールプレイ研修（オンライン）」のご紹介

令和6年4月から施行される医療法に基づき、 長時間労働医師に対する面接指導の実施が、医療機関の管理者へ義務付けられます。この面接を実施する医師は「面接指導実施医師」と呼ばれ、厚生労働省の提供する「面接指導実施医師養成講習会(eラーニング)」を受講し、修了証が発行されれば、面接指導実施医師となることができます。令和5年10月末までの時点で、全国約30万人いる医師のうち、約7500人が受講終了されています。

長時間労働医師がいる医療機関にご所属であれば、実際に面接指導を実施する予定がなくとも、ぜひご受講いただければと思います。「医師の働き方改革の制度」そのものや、長時間労働が人に与える影響について、理解が深まると思います。

また、これまで労働者の面談について、あまり経験が無い先生方のために、令和５年８月より、「面接指導実施医師養成講習会ロールプレイ研修（オンライン）」が始まっています。産業保健チームから、富田先生と私が、このロールプレイ研修そのものを事前に体験し、プログラムのブラッシュアップのためのディスカッションに参加させていただきました 。大変勉強になる研修で、学会員の皆さまにもぜひおすすめしたいと思います。

この研修により、
✓健康について知識がある医師に対して、どのように話を聞けばいいのだろう 
✓急に、面接指導実施医師に指名されたけど、何を助言すればいいのだろう　
✓深刻な状態の医師を面接することになったら、その後の対応はどうしたらいいのだろう
といった悩みが解消されると感じております。
 
■医師の働き方改革　面接指導実施医師養成ナビ（トップページの「面接指導実施医師養成講習会を受講する」からログインをすると、ロールプレイ研修の申込が行えます） https://ishimensetsu.mhlw.go.jp/

【面接指導実施医師養成講習会】（ｅラーニング）を未受講の先生方へ
長時間労働医師がいる医療機関にご所属の方で、まだ未受講のみなさまには、ぜひご受講いただき、医療機関全体として、地域の課題も踏まえながら、医師の時間外勤務短縮の一助にご活用いただければ幸いです。

最後にご参加の皆様に心より感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いします。

安藤労働衛生コンサルタント事務所・産業医
安藤明美