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気候変動とプライマリ・ケア/「第2回」診療所でどんな気候変動対策ができるでしょう?

本連載は、当学会プラネタリーヘルスワーキンググループによる「気候変動」をテーマにした全3回のシリーズです。近年、気候変動は危機的な状況を迎えつつあり、全世界でその問題への取り組みが加速しています。私たちがかかわる医療も例外ではありません。第1回では、医療と気候変動の関係性や対策の概要を述べました。第2回は、主に診療所で取り組める対策について解説します。
Point
・診療の質改善には、健康アウトカムや経済的コストに加えて、環境保全にも目を向けましょう。
・医師個人や診療所が気候変動対策の模範となり、地域へ広報・啓発活動を行っていきましょう。
・すでに起こっている気候変動の影響へ適応した診療体制、地域づくりを心がけましょう。
前回も述べたように、気候変動対策は、緩和策と適応策の二つに分けられます。緩和策とは、温室効果ガス排出削減など気候変動の要因を改善する対策です。また、適応策とは、すでに起こっている気候変動の影響への対策です。
世界家庭医療学会(WONCA)は2019年に世界中の家庭医へ環境課題に取り組むよう呼びかけています。一人ひとりの家庭医が行動するのに加えて、コミュニティと連帯してより効果的な対策を行うことが求められます。

診療所で取り組む緩和策

●医療者個人として

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最終更新:2024年02月05日 00時00分

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