ホームニュース看護師対象 研修会・セミナー【開催報告】2024年度プライマリ・ケア看護学ワークショップ春<選択領域編>in 東京
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看護師対象 研修会・セミナー
【開催報告】2024年度プライマリ・ケア看護学ワークショップ春<選択領域編>in 東京
2024年4月18、19日にプライマリ・ケア看護学ワークショップを東京で開催しました。
必須領域編には18名、選択領域編には14名が参加しました。
参加者は、必須領域編では、プライマリ・ケア領域にかかわる基礎的な研修のため初めての方が多いですが、選択領域編は応用編であり、本ワークショップに過去に3回以上参加されたリピーターの方が多かったです。
また、参加動機として「対面研修で学びたかった」という意見が約6割あり、オンラインで学ぶ機会が増えた昨今でも、対面研修を受けたいという要望が一定数あることがわかりました。
今回は、選択領域編の様子を報告します。
必須領域編には18名、選択領域編には14名が参加しました。
参加者は、必須領域編では、プライマリ・ケア領域にかかわる基礎的な研修のため初めての方が多いですが、選択領域編は応用編であり、本ワークショップに過去に3回以上参加されたリピーターの方が多かったです。
また、参加動機として「対面研修で学びたかった」という意見が約6割あり、オンラインで学ぶ機会が増えた昨今でも、対面研修を受けたいという要望が一定数あることがわかりました。
今回は、選択領域編の様子を報告します。
フィジカルアセスメント
高橋淳氏( KC‐Welfare株式会社 診療看護師)より、フィジカルアセスメントをテーマに講義をしていただきました。
まず「解剖を理解せずして身体所見は理解できない!」ということで、参加者の皆さんと解剖の絵を描いて、主要臓器の位置を確認しました。
また、どのような所見がその疾患「らしさ」を高くまたは低くするのか、心不全の事例を例に感度・特異度・尤度比について学び、病態を予測しながら身体所見をとることの必要性を認識することができました。
また、フィジカルアセスメントを理解する上では、バイタルサインの理解も欠かせません。
同じバイタルサインでも主訴が違えば解釈も異なることを確認したうえで、一つ一つのバイタルサインをどのように評価するか、身体所見をどのように捉えるのか、臨床事例をふんだんに交えながら教えていただきました。
プライマリ・ケアの場では、患者さんの普段の状態を知っていることが強みです。
患者さんの少しの変化に気付いて病状の悪化を防げるよう、本日の学びを踏まえてフィジカルアセスメント能力を高め、日々の臨床に活かしていきたいと思います!
まず「解剖を理解せずして身体所見は理解できない!」ということで、参加者の皆さんと解剖の絵を描いて、主要臓器の位置を確認しました。
また、どのような所見がその疾患「らしさ」を高くまたは低くするのか、心不全の事例を例に感度・特異度・尤度比について学び、病態を予測しながら身体所見をとることの必要性を認識することができました。
また、フィジカルアセスメントを理解する上では、バイタルサインの理解も欠かせません。
同じバイタルサインでも主訴が違えば解釈も異なることを確認したうえで、一つ一つのバイタルサインをどのように評価するか、身体所見をどのように捉えるのか、臨床事例をふんだんに交えながら教えていただきました。
プライマリ・ケアの場では、患者さんの普段の状態を知っていることが強みです。
患者さんの少しの変化に気付いて病状の悪化を防げるよう、本日の学びを踏まえてフィジカルアセスメント能力を高め、日々の臨床に活かしていきたいと思います!
神経難病患者への看護
中山優季氏(東京都医学総合研究所 難病ケア看護ユニット)より、「神経難病患者への看護」について講義をしていただきました。
指定難病は341疾病あり、症状や病期、支援体制などが多彩で、複雑、個別性が大きいという特徴があります。
今回は、全難病のうちの多くを占める神経難病の特徴と、療養行程に応じた看護について学習した後、難病看護事例検討ツールを用いて、事例検討を行いました。
事例検討では、時系列をたどって、疾患の経過や患者さんの抱えている苦悩を深く理解することに役立ち、これからの経過を予測することで、看護師として何を行うべきかを考えることができました。
そして、意思決定支援には4つのサイクルがあり、患者が意思決定できるかのタイミングを見極めて支援を開始することが重要であることを学びました。
希少疾患である難病は、看護師が疾患の全療養行程で関わる機会が必ずしも多くなく、また慢性疾患と異なり予防が出来ないという特徴があり、難しさを感じる場面が多いかもしれません。
しかし、多職種による支援の重要性や社会資源の活用方法など、各機関の切れ目のない連携を実施する視点は、プライマリ・ケアとして大きな役割であることを改めて学ぶことができました。
指定難病は341疾病あり、症状や病期、支援体制などが多彩で、複雑、個別性が大きいという特徴があります。
今回は、全難病のうちの多くを占める神経難病の特徴と、療養行程に応じた看護について学習した後、難病看護事例検討ツールを用いて、事例検討を行いました。
事例検討では、時系列をたどって、疾患の経過や患者さんの抱えている苦悩を深く理解することに役立ち、これからの経過を予測することで、看護師として何を行うべきかを考えることができました。
そして、意思決定支援には4つのサイクルがあり、患者が意思決定できるかのタイミングを見極めて支援を開始することが重要であることを学びました。
希少疾患である難病は、看護師が疾患の全療養行程で関わる機会が必ずしも多くなく、また慢性疾患と異なり予防が出来ないという特徴があり、難しさを感じる場面が多いかもしれません。
しかし、多職種による支援の重要性や社会資源の活用方法など、各機関の切れ目のない連携を実施する視点は、プライマリ・ケアとして大きな役割であることを改めて学ぶことができました。
小児ケア
北村由起子氏(東京都立小児総合医療センター 小児看護専門看護師)より、「小児ケア」について講義をしていただきました。
前半は、小児の発育や発達段階を踏まえ,認知発達に合せた説明と了承を得ること(インフォームドアセント)が大切であり、その方法としてプレパレーションなどを用いた支援方法について学びました。
後半は、乳幼児健診等での病歴の聴取方法、フィジカルアセスメントについて学んだ後に、呼吸症状や消化器症状・神経症状などがある小児の様々な事例検討を行いました。
事例検討では、事例毎に、小児初期評価PAT(Pediatric Assessment Triangle)による緊急度の判断や適切な対応方法を考えました。
トリアージでは、バイタルサインの数値だけでなく全身状態と併せて判断する思考を学びました。
また、プライマリ・ケアで遭遇することもある小児虐待の場面について、虐待を疑う場合の特徴や情報収集の内容、対処方法、家族への関わり方など、具体的な実践方法を理解することができ、明日からの看護ケアに役立つ学びとなりました。
参加者からは、
「講義の一つ一つが良い学びとなった。新しいツール、情報、知識が盛り込まれていてよかった」
「今後も研修会にも参加したい」
などの感想がありました。
前半は、小児の発育や発達段階を踏まえ,認知発達に合せた説明と了承を得ること(インフォームドアセント)が大切であり、その方法としてプレパレーションなどを用いた支援方法について学びました。
後半は、乳幼児健診等での病歴の聴取方法、フィジカルアセスメントについて学んだ後に、呼吸症状や消化器症状・神経症状などがある小児の様々な事例検討を行いました。
事例検討では、事例毎に、小児初期評価PAT(Pediatric Assessment Triangle)による緊急度の判断や適切な対応方法を考えました。
トリアージでは、バイタルサインの数値だけでなく全身状態と併せて判断する思考を学びました。
また、プライマリ・ケアで遭遇することもある小児虐待の場面について、虐待を疑う場合の特徴や情報収集の内容、対処方法、家族への関わり方など、具体的な実践方法を理解することができ、明日からの看護ケアに役立つ学びとなりました。
参加者からは、
「講義の一つ一つが良い学びとなった。新しいツール、情報、知識が盛り込まれていてよかった」
「今後も研修会にも参加したい」
などの感想がありました。
看護学ワークショップのご案内
看護学ワークショップは対面での研修の他に、WEBでの研修も実施されています。
多くの皆様の参加をお待ちしております!
最新の研修の案内は以下のURLをご参照ください。
看護師部会 教育研修運営部門
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最終更新:2024年08月23日 09時58分