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第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 2024
JPCA2024一般演題の優秀演題 各賞を紹介
一般演題の優秀賞について
第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会では、優秀な一般演題発表(口演と活動報告ポスター)に対して、以下の賞を設けました。
■学術大会長賞
一般演題(口演)の中から、大会テーマに沿って、新規性・独創性・科学性において最も優れたものを、抄録および発表をもとに選出しました。
■実行委員長賞
医師以外の職種による一般演題(口演)の中から、大会テーマに沿って、新規性・独創性・科学性において最も優れたものを、抄録および発表をもとに選出しました。
■住民が選ぶ優秀ポスター賞
活動報告ポスターの中から、大会テーマに沿って、地域志向性とプライマリ・ヘルス・ケアへの貢献において最も優れたものを表彰します。 抄録をもとに実行委員が候補を選出し、当日ポスターを見て住民による選考チームが最終的に選出しました。
■学術大会長賞
一般演題(口演)の中から、大会テーマに沿って、新規性・独創性・科学性において最も優れたものを、抄録および発表をもとに選出しました。
■実行委員長賞
医師以外の職種による一般演題(口演)の中から、大会テーマに沿って、新規性・独創性・科学性において最も優れたものを、抄録および発表をもとに選出しました。
■住民が選ぶ優秀ポスター賞
活動報告ポスターの中から、大会テーマに沿って、地域志向性とプライマリ・ヘルス・ケアへの貢献において最も優れたものを表彰します。 抄録をもとに実行委員が候補を選出し、当日ポスターを見て住民による選考チームが最終的に選出しました。
学術大会長賞
演題名:かかりつけ医の存在はCOVID-19流行に伴う自殺リスクの増加に抑制的に働く; RWDによる分割時系列分析
広島大学病院 総合内科・総合診療科 診療講師 宮森大輔
【受賞者からのコメント】
栄えある賞をいただき、大変光栄に存じます。
本研究では、COVID-19の流行初期における行動変容の影響を受け、医療機関へのアクセスが低下した際に、医療機関に通院歴のない患者において自殺数が急激に増加する一方で、通院歴のある患者群では自殺数の急激な増加は認められなかったことを明らかにしました。
メンタルヘルスの問題を抱える患者にとって、専門医療機関への受診に抵抗感や不安を感じる「スティグマ」が存在することが指摘されています。本研究結果により、かかりつけ医への受診は、専門医療機関への受診までの「緩衝材」としての役割を果たす可能性が示唆されました。
本研究における解析手法は、2019年度の未来研究リーダー人材養成プロジェクト研究実践Aコースにおいて学ばせていただものです。また、2021年のプライマリ・ケア研究助成、および革新的自殺研究推進プログラムの助成により、研究成果をまとめることができました。
ご指導いただいた先生方に、この場を借りて深く御礼申し上げます。(Preprint: https://www.researchsquare.com/article/rs-4238720/latest)
※オンラインプラットフォームより抄録はご確認いただけます。
広島大学病院 総合内科・総合診療科 診療講師 宮森大輔
【受賞者からのコメント】
栄えある賞をいただき、大変光栄に存じます。
本研究では、COVID-19の流行初期における行動変容の影響を受け、医療機関へのアクセスが低下した際に、医療機関に通院歴のない患者において自殺数が急激に増加する一方で、通院歴のある患者群では自殺数の急激な増加は認められなかったことを明らかにしました。
メンタルヘルスの問題を抱える患者にとって、専門医療機関への受診に抵抗感や不安を感じる「スティグマ」が存在することが指摘されています。本研究結果により、かかりつけ医への受診は、専門医療機関への受診までの「緩衝材」としての役割を果たす可能性が示唆されました。
本研究における解析手法は、2019年度の未来研究リーダー人材養成プロジェクト研究実践Aコースにおいて学ばせていただものです。また、2021年のプライマリ・ケア研究助成、および革新的自殺研究推進プログラムの助成により、研究成果をまとめることができました。
ご指導いただいた先生方に、この場を借りて深く御礼申し上げます。(Preprint: https://www.researchsquare.com/article/rs-4238720/latest)
※オンラインプラットフォームより抄録はご確認いただけます。
実行委員長賞
演題名:地域社会で新たなシステムをつくり出す、医師のヘルス・アドボカシーの実践知
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 離島へき地医療人育成センター 特任助教 水間喜美子
【受賞者からのコメント】
この度は、実行委員長賞を頂きまして、誠にありがとうございました。自分が今1番、もっと知りたい・考えたいという楽しさの思いが溢れてくる研究の成果発表でこの賞を賜り、大変光栄に存じます。今回の発表では、「ヘルス・アドボカシー(医療者が、社会構造の中で生きづらさを抱える人々の声を代弁・擁護して取り組む社会的支援)」を、地域社会に新たなシステムをつくり出して実践する、医師達の先駆的な実践知を明らかにしました。「健康格差の解決のため、地域の中で、ヘルス・アドボカシーを実践できる医師・医療者の育成が必要である」という自分の信念が、社会に還元できる研究成果となるよう、今後も真摯に取り組んでまいりたいと思います。本年度の学術大会を開催・運営してくださった先生方・皆様、私の研究活動にご指導を頂いております研究室の先生方に、心より感謝申し上げます。そして、最後に、私を支えてくれている家族に感謝の意を示します。
※オンラインプラットフォームより抄録はご確認いただけます。
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 離島へき地医療人育成センター 特任助教 水間喜美子
【受賞者からのコメント】
この度は、実行委員長賞を頂きまして、誠にありがとうございました。自分が今1番、もっと知りたい・考えたいという楽しさの思いが溢れてくる研究の成果発表でこの賞を賜り、大変光栄に存じます。今回の発表では、「ヘルス・アドボカシー(医療者が、社会構造の中で生きづらさを抱える人々の声を代弁・擁護して取り組む社会的支援)」を、地域社会に新たなシステムをつくり出して実践する、医師達の先駆的な実践知を明らかにしました。「健康格差の解決のため、地域の中で、ヘルス・アドボカシーを実践できる医師・医療者の育成が必要である」という自分の信念が、社会に還元できる研究成果となるよう、今後も真摯に取り組んでまいりたいと思います。本年度の学術大会を開催・運営してくださった先生方・皆様、私の研究活動にご指導を頂いております研究室の先生方に、心より感謝申し上げます。そして、最後に、私を支えてくれている家族に感謝の意を示します。
※オンラインプラットフォームより抄録はご確認いただけます。
住民が選ぶ優秀ポスター賞
演題名:こども救命士になろうプロジェクト:救急医療教育による地域社会への影響
地域創成防災支援人材教育センター(R-CEC) 特任助教(救急救命士) 近藤誠人
【受賞者からのコメント】
この度は、第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会において、住民が選ぶ優秀ポスター賞をいただき、誠にありがとうございます。今回のポスター発表では、「こども救命士になろうプロジェクト、救急医療教育が地域社会に与える影響」と題して、私たちの活動について紹介しました。多くの聴講者にお越しいただき、非常に前向きなご意見やご質問をいただきました。特に、教育プログラムの具体的な実施方法や、今後の展望といった質問をいただき、活動への聴講者の関心の高さを感じました。今回、3日間の学会に参加し、多くの貴重な知識を得ることができ、さらに初めての発表、受賞と大変貴重な経験をさせていただきました。この賞をいただけたことは、今後の研究と実践への大きな励みとなります。引き続き地域活動を通じて、安全や健康のための教育普及活動に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
※オンラインプラットフォームのe-posterよりご覧いただけます。
地域創成防災支援人材教育センター(R-CEC) 特任助教(救急救命士) 近藤誠人
【受賞者からのコメント】
この度は、第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会において、住民が選ぶ優秀ポスター賞をいただき、誠にありがとうございます。今回のポスター発表では、「こども救命士になろうプロジェクト、救急医療教育が地域社会に与える影響」と題して、私たちの活動について紹介しました。多くの聴講者にお越しいただき、非常に前向きなご意見やご質問をいただきました。特に、教育プログラムの具体的な実施方法や、今後の展望といった質問をいただき、活動への聴講者の関心の高さを感じました。今回、3日間の学会に参加し、多くの貴重な知識を得ることができ、さらに初めての発表、受賞と大変貴重な経験をさせていただきました。この賞をいただけたことは、今後の研究と実践への大きな励みとなります。引き続き地域活動を通じて、安全や健康のための教育普及活動に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
※オンラインプラットフォームのe-posterよりご覧いただけます。
【選考チーム 住民代表 藤枝元気づくりの会代表 藤田秋夫様よりご挨拶】
「一住民として皆さんの活動の発表を確認させて頂きました。いつもは、患者と看護師さん、医師、薬剤師さんというような形でしか私どもは理解できていませんが、お忙しい中、深夜にかけて、私達のためにいろんな形でこのプライマリ・ケアの推進をしようということで、日夜研究されている医療関係者である皆さんの実態を多くポスターにより知ることができました。本当に感謝しています。受賞されました先生方、誠におめでとうございました。」(閉会式より)
【JPCA2024実行委員会学術部門より】
本大会では、過去最大の演題数となる計643演題が寄せられ、大会テーマに沿った様々な領域の研究、症例報告、活動報告が発表されました。演題の多くが示唆に富み、研究手法や分析・考察の着眼点が多様であることから最終選出は非常に難航しました。その中でも、かかりつけ医の意義やヘルスアドボカシーの重要性を示唆した研究、そして地域での子どもを対象にした多職種での教育活動が特に評価されました。受賞された皆様、本当におめでとうございます。そして、演題発表をしてくださった参加者の皆様に深く感謝申し上げます。
オンデマンドでは、現地でのセッションも公開されております。
参加登録も受付中です。
「一住民として皆さんの活動の発表を確認させて頂きました。いつもは、患者と看護師さん、医師、薬剤師さんというような形でしか私どもは理解できていませんが、お忙しい中、深夜にかけて、私達のためにいろんな形でこのプライマリ・ケアの推進をしようということで、日夜研究されている医療関係者である皆さんの実態を多くポスターにより知ることができました。本当に感謝しています。受賞されました先生方、誠におめでとうございました。」(閉会式より)
【JPCA2024実行委員会学術部門より】
本大会では、過去最大の演題数となる計643演題が寄せられ、大会テーマに沿った様々な領域の研究、症例報告、活動報告が発表されました。演題の多くが示唆に富み、研究手法や分析・考察の着眼点が多様であることから最終選出は非常に難航しました。その中でも、かかりつけ医の意義やヘルスアドボカシーの重要性を示唆した研究、そして地域での子どもを対象にした多職種での教育活動が特に評価されました。受賞された皆様、本当におめでとうございます。そして、演題発表をしてくださった参加者の皆様に深く感謝申し上げます。
オンデマンドでは、現地でのセッションも公開されております。
参加登録も受付中です。
最終更新:2024年06月29日 16時43分