現在開催予定の勉強会のご案内、開催履歴・報告

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開催予定

“地域”の診療をしてみよう!
日 時 2024年5月29日(水)18:00~19:30 ※途中参加・退出可能です
場 所 島根大学医学部みらい棟4階ギャラクシー
対 象 どなたでもご参加いただけます
講 師 三浦 太郎(富山市まちなか診療所)
内 容 “地域”を診る。”地域”から人を診る。
診断の元となる診療・検査は? そして治療方法は?
行政と臨床両方に関わる医師から、”地域”の診療を学ぼう!
主 催 島根大学医学部地域医療研究会
共 催 日本プライマリ・ケア連合学会 ジェネラリスト82大学行脚プロジェクト
後 援 島根大学医学部地域医療支援学講座
島根大学医学部附属病院総合診療医センター
島根大学医学部環境保健医学講座
島根大学医学部地域医療教育学講座
申 込 申込フォームよりお申込みください

開催履歴・報告

医療面接ステップアップセミナー
日 時 2024 年 4 月 6 日 13 時〜17 時
場 所 岡山大学鹿田キャンパス 管理棟 6 階第 7 カンファレンスルーム
主 催 日本プライマリ・ケア連合学会学生・研修医部会(PCs)中四国支部
共 催 岡山大学病院総合内科・総合診療科、OCSIA-OB、
日本プライマリ・ケア連合学会 ジェネラリスト全国82大学行脚プロジェクト
講 師 川口満理奈(岡山大学病院総合内科・総合診療科)
光田栄子(かとう並木通り診療所)
猪田宏美(岡山大学病院薬剤部)
大塚勇輝(岡山大学病院総合内科・総合診療科)
和田嵩平(岡山大学病院糖尿病センター)
大村大輔(岡山大学病院総合内科・総合診療科)
参加人数 医学生 11人、初期研修医 0人、後期研修医 0人、その他医師 0人、看護学生 0人、医療系学生 0人、医療従事者 0人、その他 0人
内 容 13:00〜13:15 導入・自己紹介
13:15〜13:25 医療面接 1 回目
13:25〜13:40 フィードバック&ディスカッション 13:40〜13:50 医療面接 2 回目
13:50〜14:05 フィードバック&ディスカッション 14:05〜14:15 休憩
14:15〜14:25 医療面接 3 回目
14:25〜14:40 フィードバック&ディスカッション
14:40〜14:50 医療面接 4 回目
14:50〜15:05 フィードバック&ディスカッション
15:05〜15:15 休憩
15:15〜15:25 医療面接 5 回目
15:25〜15:40 フィードバック&ディスカッション
15:40〜15:50 医療面接 6 回目
15:50〜16:05 フィードバック&ディスカッション
16:05〜16:40 講師の先生方による医療面接
16:40〜17:00 まとめ 感情が強く表出された患者さんや、感情が見えにくい患者さんとの医療面接を学ぶことを目的とし、SP(模擬患者)さんにもご協力いただき医療面接ステップアップセミナーを開催しました。
3 年生 2 名、4 年生 2 名、5 年生 7 名の計 11 名が参加し、岡山大学からだけではなく、川崎医科大学、鳥取大学、島根大学、山口大学からも参加がありました。学生 3〜4 名+先生 1〜2 名のグループ 3 つに分かれ、それぞれのグループごとに、SP さんを相手に実践形式で学びました。
シナリオに対してグループ内の 1 名が 10 分間医療面接を行い、面接者→ 観察者→SP さんの順でフィードバックを行いながら、ファシリテーターの先生の進行の元、グループ内でディスカッションを行いました。シナリオは、無口な患者さんのシナリオが 2 種類、癌告知前後の患者さんのシナリオが 2 種類、不信感や不安が強い患者さんのシナリオが 2 種類の、計 6 種類用意していただきましたが、どのシナリオも難しく、それぞれが悩みながら医療面接・ディスカッションを行いました。
PCs 中四国支部としては久々の対面企画でしたが、SP さんの感情の動きを直に感じられたこと、また、他大学・他学年の学生と直接ディスカッションができたことなど、対面ならではの楽しさを感じられるセミナーとなりました。最後になりますが、強い熱量で今セミナーの講師・ファシリテーターを務めてくださ った先生方と、私たち学生にとことんぶつかってくださった SP の皆様に、心から御礼を申し上げます。
医師キャリア×ライフイベント おしえて!みなと先生
日 時 2024年2月12日(月・祝)
場 所 鹿児島大学桜ヶ丘キャンパス、Zoom(ハイブリッド開催)
主 催 プライマリケア・サークルKAAN
共 催 日本プライマリ・ケア連合学会 ジェネラリスト全国82大学行脚プロジェクト
講 師 湊 しおり(豊田地域医療センター)
参加人数 医学生 14人、初期研修医 0人、後期研修医 0人、その他医師 2人、看護学生 0人、医療系学生 0人、医療従事者 0人、その他 1人
内 容 今回プライマリケア・サークルKAANでは、豊田地域医療センター 湊しおり先生をお招きし、「医師キャリア×ライフイベント おしえて!みなと先生」と題して女性医師のキャリアやライフイベントの意思決定に関する疑問解消・不安払拭を目的としたイベントを開催した。アジェンダは下記の通りである。
1.湊先生の自己紹介
2.Q&A
3.ディスカッション
湊先生の自己紹介では学生時代の湊先生の悩みや専業主夫であるパートナーとのご結婚の経緯等、人生について詳細なプレゼンテーションをお聞きした。Q&Aセッションでは事前に募集した質問および頻出のキャリアやライフイベントに関する質問について湊先生からご回答いただいた。ディスカッションのパートで特に参加者との議論が深まったのは初期研修先や専門選びに関する意思決定のプロセスや、結婚出産のタイミングや相手選びについての話題であった。開催の様子:

参加者アンケート(有効回答数8):


100%の学生が勉強会に満足と回答する結果となった。今回、1時間半の十分な時間を使って双方向性に1人の女性医師の人生を掘り下げることで、人生の様々な決断における詳細なプロセスを知ることができた。これは、一般的なキャリアやライフイベントの講演では得られない情報であり、学生の深い学びや高い満足度に寄与したものと思料する。

末筆ではございますが、本会の開催に際しまして多大なるお力添えを頂いた日本プライマリ・ケア連合学会 ジェネラリスト82大学行脚プロジェクトの皆様に心より感謝申し上げます。

みら医教室
日 時 2023年10月28日(土曜日)  16時30分 から 18時00分
場 所 みんなの森 ぎふメディアコスモス あつまるスタジオ
主 催 岐阜大学医学部 GIFMSA
共 催 岐阜大学医学部 ぎふ医療ケアサークル
日本プライマリ・ケア連合学会 ジェネラリスト全国82大学行脚プロジェクト
講 師 菅波 祐太(揖斐川町地域医療振興協会 春日診療所)
奥野 彩花(社会医療法人厚生会 多治見市民病院)
協力大学教員 岐阜大学医学部附属地域医療医学センター長・教授 牛越 博昭
参加人数 医学生 7人、初期研修医 0人、後期研修医 0人、その他医師 0人、看護学生 1人、医療系学生 0人、医療従事者 0人、その他 7人
内 容 チラシを通して募集した岐阜県の高校生の参加者に対し、岐阜県の地域の課題についてのレクチャーをした後、10年後の医療の姿と自分にできることを考えるワークショップを行った。
①大学生より、現在~10年後の岐阜県の問題を提示するレクチャー(人口減少・世帯構造の変化、産業と労働)
②この状況が続くとどのような問題が生じるか、何がどのように変化するのかを、医療、保健、経済、労働など様々な切り口から考え、何が起こるのか・何が問題になるのかを考えながらのディスカッション
これをテーマごとに繰り返した。
③10年後の岐阜県の医療の問題をピックアップして提示し、②を行った。また、自分には何ができるのかを考えてグループ内で共有した。
ディスカッションでは、高校生と大学生、研修医、医師から構成されるグループを作り、全員で模造紙に付箋を貼ったり書き込みをしたりしながら考えたことをグループ内で共有した。
開催後、アンケートを実施し、高校生と30分程度の座談会を行なった。(開催の様子)
  使用したスライド内容
セッション①「人口減少」
岐阜県の人口の現況を示すデータを提示し、10年後に起こりうることを考えディスカッションを行った。ディスカッションでは、
・子ども、現役世代、高齢者が減ると、どのような問題が生じるか
・県全体の人口が減ると、どのような問題が生じるか
・良い影響はあるか
について、人口はなぜ減少しているのかや、医療・保険・産業・教育・福祉・消費生活などの観点から考えたことを発表しあった。
セッション①「世帯構造の変化」
岐阜県の世帯数の増加、単独世帯の増加、三世代同居世帯、共働き世帯等の世帯の現況を示すデータを提示し、10年後に起こりうることを考えディスカッションを行った。ディスカッションでは、
・地域のコミュニティの形はどう変化するか
・3世代同居のメリット
・核家族問題、共働きについて
・単独世帯の増加による影響
について、医療・保険・産業・教育・福祉・消費生活などの観点から考えたことを発表しあった。
セッション①「経済・産業」
岐阜県の盛んな産業、人手不足が顕著な職種、最近の時事ニュースを提示し、この状況が続くとどうなるかを考えディスカッションを行った。ディスカッションでは、
・人手不足はなぜ生じているのか、解消されるのかどうか
・経済は再興するのかどうか
などについて、医療・保険・産業・教育・福祉・消費生活などの観点から、物価高騰、感染症の影響も踏まえて考えたことを発表しあった。
セッション②「10年後の医療」
岐阜県の回復期病棟不足、介護施設不足、医療従事者不足、医師の地域偏在・診療科偏在の問題などを提示し、10年後の医療のあり方や自分にできることを考えディスカッションを行った。ディスカッションでは、
・10年後に求められている医療
・問題解決には何が必要か
・自分にできること
について、医療・保険・産業・教育・福祉・消費生活などの観点も踏まえて考えたことを発表しあった。
参加者からの感想
・岐阜の課題や今後について改めて考えることができてよかったです。また、医学部の方たちから岐阜の医療や今何が求められているかなど詳しく聞くことができてとてもためになりました。
・自分たちが迎える未来の問題を様々な視点から考えることができた点。医学生や医師の方に直接質問できた点。(イベント全体についてよかった点、改善点)
・医学部生とたくさん交流ができて、岐阜の問題も深掘りできてとても勉強になりました。
・普段大学生の方と関われることがないので、お話しできたり、進路のことも質問できたりして嬉しかったです。またこのような機会があると嬉しいです。地域医療についてよく知らなかったけど、岐阜でも医療従事者が不足している地域があったり、少子化の問題など、普段そこまで考えないことについて知れて良かったです。
・同世代の子や大学生の方、医師の方と直接意見を交換しながら、これからの問題を様々な視点から考えることができ、地域医療に対する興味が深まりました。
・授業では考えないことを大学生の方や医師の方と話すことができて楽しかったし、新たな視点や考えを得ることができました。参加して良かったです。
・とても楽しかったです。また機会があれば参加したいです。受験勉強頑張ります。
優しく相談に乗ってくださった方々、本当にありがとうございました。
・地域医療や医療問題について学ぶ機会があれば、また是非参加させて頂きたいと考えております。

2022年度PCs東北第一回勉強会
日 時 2022年 10月 9日(日)
場 所 東北医科薬科大学福室キャンパス プラタナスホール
主 催 PCs東北
共 催 日本プライマリ・ケア連合学会 ジェネラリスト全国82大学行脚プロジェクト
協力団体 東北医科薬科大学 Tohoku Community Medicine club(TCM)
講 師 住友和弘(東北医科薬科大学若林病院総合診療科)
協力大学教員 渡部健(秋田大学総合診療医センター)
参加人数 医学生 18人(スタッフ8人)、初期研修医 3人(スタッフ2人)、後期研修医 2人、看護学生 1人、医療系学生 2人、医療従事者 2人(保健師、ケアマネ)
内 容 10月9日(日)に、東北医科薬科大学福室キャンパスにて2022年度第一回の勉強会を行いました。
第一部は東北医科薬科大学若林病院総合診療科長の住友和弘先生より、「総合診療における医療と健康づくりの視点」という題でご講演をいただきました。住友先生の北海道中頓別町でのご経験のお話や地域医療に学生が参加していく意義、総合診療医として地域で活躍していく道筋などをお話しくださいました。
第二部は「東北の地域医療の課題ってなんだろう」と題してグループワークを行いました。各グループでアツいディスカッションが行われ、時間が足りない!という声が上がるほどでした。
また、第一部は対面参加とオンライン参加のハイブリッドで行いました。初めての試みでしたが、大きな問題なく運営することができました。今後の勉強会運営につながる良い経験になったと思います。
新生PCs東北として初めての勉強会運営で不安もありましたが、たくさんの方に力を貸していただいて、無事終えることができました。
改めて、講師を引き受けてくださった住友先生、運営にご協力いただいた東北医科薬科大学のTCMのみなさん、ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
 

家庭医療はじめの一歩~会話がもっと楽しくなる!!知って得する患者さんとのコミュニケーション~
日 時 2020年 6月 27日 15:00-16:00
場 所 Zoom を用いてオンライン開催
主 催 PCs 関東
共 催 ジェネラリスト全国80大学行脚プロジェクト
講 師 堀越健(多摩ファミリークリニック)
参加人数 医学生 17人、看護学生 2人
内 容 今回は PCs 関東初のオンライン開催での勉強会の形で、多摩ファミリークリニックの堀越健先生に「家庭医療はじめの一歩~会話がもっと楽しくなる!!知って得する患者さんとのコミュニケーション~」をテーマにしたセッションを開催いただきました。初めて家庭医療に触れる人にも家庭医療の姿を知ってもらうことを目的に、堀越先生に日常あたっている診療の幅広さに関するご講演をいただいたのち、困難症例のロールプレイを通して医療者と患者のコミュニケーションの難しさを疑似体験、その後患者中心の医療の方法、とくに「かきかえ」を用いた患者の病気 Illness を理解するためのアプローチについて学びました。セッション修了後には、学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナーの宣伝やオンライン学生間交流会も開催し、盛況のうちに幕を閉じました。
今回は初めてのオンライン開催とあり、運営陣も不安を多く抱えながらの開催でしたが、堀越先生の工夫を凝らしたロールプレイや楽しく親しみやすい解説セッションで盛り上がり、参加者からは定期開催してほいとの声も上がるほどでした。また、対面式ではなかなか難しい全国の学生が気軽に集う機会となり、コロナ禍にあってオンラインの強みをいかした勉強会となりました。

東邦大学ジェネラリストセミナー2019
日 時 2020年1月4日
場 所 東邦大学医学部大森キャンパス第3セミナー室
参加人数 医学生 19人、初期研修医 1人
主 催 東邦大学OB・OG有志
共 催 日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト全国80大学行脚プロジェクト
後援・協賛 東邦大学医療センター大森病院総合診療科
講 師 稲葉 崇(筑波大学総合診療グループ)
佐々木陽典(東邦大学医療センター大森病院総合診療科)
佐藤高広(東邦大学医療センター大森病院総合診療科)
大塚貴博(明戸大塚医院)
水谷佳敬(さんむ医療センター)
吉澤瑛子(亀田ファミリークリニック)
瓜田純久(東邦大学医療センター大森病院総合診療科)
内 容 14:00~14:20  オープニングリマークス
総合診療とは何か、現在の状況の概要を学生にわかりやすくかみ砕いて説明しました。また、この「東邦ジェネラリストセミナー」の今までの歴史と目的を共有しました。14:20~16:20  セッション① 総合診療キャリアカフェ
全国から集まった東邦大学出身の総合診療医と東邦大学の学生が、キャリアの話や総合診療医についての話などをキャリアカフェ形式でトークしました。1グループ30分かけて3つのグループを回って、それぞれのグループでじっくりとお話ができました。総合診療の魅力を伝えるだけでなく、初期研修病院の選び方からライフワークバランスの話まで、自由で闊達な雰囲気で盛り上がりました。キャリアカフェの最後には、青森での開業医を経て大学教授となった異色のキャリアの持ち主である東邦大学医療センター大森病院院長で総合診療科の教授である瓜田先生にご講演をいただきました。青森の地方都市で開業していた時の経験、30年近く前にいち早く青森で電子カルテを導入しようとしていたことや「紙とペンでできる研究はないか」という発想に基づいて開業医時代に行っていた研究のお話を伺い、そして、医療・医学における還元論的発想の限界、専門領域はどれくらい細分化されることがいいのかに関する数理モデルを用いた分析についてお話してくれました。他では決して聞くことのできない興味深い講演でした。学生さん達にとって刺激的であったことはもちろんですが、参加した他のOBの先生方にとっても印象的でした。16:45~17:20  セッション② レクチャー「臨床推論診断エラー」
診断推論・診断エラーで二重過程仮説やバイアスについて東邦大学医療センター大森病院総合診療科の佐々木陽典先生が解説され、初期研修医の繁田先生が実際に自分自身が経験した症例をもとにバイアスをいかに認識して自己省察・メタ認知を実践するかをレクチャーしました。今回で5回目の開催となり、過去最高の19人の学生さんが参加し、大変盛り上がりました。OB・OG同士の結束も高まっており、毎年恒例のイベントとして定着してきています。より多くの学生、そしてOB・OGスタッフを交えて、来年以降も引き続き企画したいと思います。

つくセミ2019 第6回総合診療★家庭医療全国公開セミナー in Tsukuba
日 時 2019年12月14日
場 所 筑波大学
参加人数 医学生 25人、初期研修医 1人、看護学生 2人、医療従事者 1人、その他 3人
主 催 筑波大学総合診療グループ
内 容  12:50~13:50 第1部(セッション1または2を選択)
セッション1:やってみよう!初めてのビジネスマナー講習
ビジネスメールに焦点を当て、メールの書き方の基本を確認した後に、グループごとに「アポイントをとる」「見学のお礼を伝える」「行事への参加を断る」という3つのテーマで実際にメールを作成してもらいました。最後には各グループで作成したメールを振り返りながら、メール作成中に悩んだことや疑問点について話し合い、参加者の皆さんが同じようなポイントで悩んでいることがわかったり、状況により使い分けると便利なフレーズについて学んだりすることができました。
<講師>
伊藤有理、鈴木李理(筑波大学総合診療グループ)セッション2.会いに行ける総合診療医
総合診療医について紹介するセッションでした。総合診療医の仕事内容、やりがいや大変さ、総合診療が今後どう日本に定着していくのか、都市部における総合診療の役割、総合診療が定着していない地域にはどのようにして溶け込んでいけばよいのかなどたくさんの質問が寄せらせ、学生もスタッフも一緒にディスカッションを行いました。
<講師>
片岡義裕、劉彦伯、倉田房子、幸田千佳(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
●14:00~15:10 第2部(セッション3または4を選択)
セッション3.たかが風邪、されど風邪、なめたらあかん!風邪診療
前半は風邪診療のキホンについてのレクチャー行い、後半の症例クイズでは、提示した症例についてグループごとに、患者さんは風邪なのかどうか、鑑別した方がよい疾患を想起しながら話し合ってもらいました。
各グループでは議論が白熱し、アンケートでは「レクチャーと症例をからめて、実際に風邪と区別しなければならない疾患について考えさせられて面白かった」などの感想が寄せられました。
<講師>稲葉崇、坂倉明恵(筑波大学総合診療グループ)、巴悠記(茨城県立中央病院)セッション4.良き「おくりびと」になるために
死の前後、人の体には何が起こりどう感じ、家族は何を思うのか。授業や職場でも話題になることが少ないこんなテーマについて、ビデオを見たり、ディスカッションをしたりして学びました。
<講師>
上田篤志、広川健信、植松洋(筑波大学総合診療グループ)
川島夏希(筑波メディカルセンター病院 緩和医療科)
●15:40~17:20 第3部(セッション5または6を選択)
セッション5.学校では教えてくれない!?~医療にまつわるおカネの話~
このセッションでは、医療費の仕組みについてレクチャーで学んだ後、検査や治療費はどのくらいかかるのか、症例を用いて実際に計算し、グループ対抗のクイズ形式で学びました。
<講師>
倉田房子、佐藤瑠美、海老澤由香(筑波大学総合診療グループ)
信山公利、鈴木孝子、町井麻紀(大和クリニック)
セッション6.知ってるようで知らないお酒の話
~自分自身の飲み方から、患者さんの指導まで~
飲める講師と飲めない講師がセットで担当し、問題飲酒の評価方法や診察のポイントなどのレクチャーを行いました。また、学生の飲酒についての研究や、飲酒量低減外来の取り組みなども紹介し、皆さん興味を持って参加してくれました。
<講師>
吉本尚、中野寛也(筑波大学総合診療グループ)
川井田恭子(筑波大学医学医療系)
●17:30~18:30 全体交流セッション
「部活?勉強?仕事?あなたが今大切にしたいものは何ですか?」
3人の学生、医師から「ikigai」をテーマに話をしてもらった後、各グループに分かれて自分の大切にしているものや生きがいについて話し合いました。
●18:30~ 懇親会&学生発表企画
懇親会では、学生発表の時間を設け、参加者の皆さんが各地で活躍している様子を自由に発表してもらいました。今年も無事開催することができました。参加してくれた皆さん、講師の皆さん、ありがとうございました。
セッション2.会いに行ける総合診療医

セッション5.学校では教えてくれない!?~医療にまつわるおカネの話~

集合写真

闘魂祭
日 時 2019年11月30日12月1日
場 所 琉球大学医学部
講 師 平島修(名瀬徳洲会病院)
松本謙太郎(大阪医療センター)
本村和久(沖縄県立中部病院)
志水太郎(獨協医科大学)
能美康彦(中部徳洲会病院)
徳田安春(群星沖縄臨床研修センター)
参加人数 医学生 33名、初期研修医 2名、その他医師 1名、医療従事者 1名、その他 4名
主 催 OCEANS
内 容  今年の闘魂祭のテーマは「学生の実習・初期研修生活に役立つ身体診察」でした。
平島先生は「腹部の身体診察」、松元謙太郎先生は「ケースカンファレンス」、本村先生は「離島診療の面白さ」、志水太郎先生「診断戦略 病歴聴取の面白さ」、能美康彦先生は「学生生活で学んだことで初期研修で役に立ったこと」、徳田安春先生「バイタルサインによる臨床推論」についてご講演いただきました。
平島先生は大変勢いのある導入から始まり、「腹部診察で理解しておくべき『虫垂炎の身体診察』」と題して、学生の体に実際にペンで書き、またアプリで筋肉の走行を見せながら、その身体診察が何を見ているのかを含めてわかりやすく説明していただきました。
松本先生は、医学生活、これから来たる医師生活においてどういうことを考えるべきか、そのためにどういうすればいいのかを熱く教えていただきました。ケースカンファレンスでは、学生は電子媒体などを活用し、真剣に考えました。最新医学情報を交え、また、医学の面白さを教えていただき、とても勉強になりました。
本村先生は、沖縄の医療の歴史、戦後の状況、離島生活の醍醐味を教えていただきました。離島でのとても悩ましい状況のディスカッションは、学生間でもご本人・ご家族、状況などどこに注目するかなどで意見が分かれ、共有することで理解が深まりました。
志水先生は、先生が患者役になられて学生が交代で問診をしました。そのあと先生の演技で気づいたところを共有しました。患者さんが視界に入ったところから診察は始まっており、細かいところまで注意する大事さを学びました。
能美先生は琉球大学ご出身の研修医2年目で、本イベントの主催であるOCEANSでも精力的に活動されていました。学生生活で役に立ったことを中心にお伺いし、「先生になること、先生になりつつあること」や医師であることのやりがいや不安について赤裸々に語っていただいたことで、学生の励ましとなりました。
徳田先生は、ショートケースを用いてバイタルを丁寧に読み解くことを教えていただきました。なかなかバイタルをしっかり読み解くことを教えていただく機会はないので、学生は実習で活用できる知識を手に入れることができました。
県外の学生や研修医、琉球大学の医学生3~6年生が参加し、とても盛り上がった2日間となりました。多くの方のご協力でできたこのイベントをこれからも残していければと思います。 

ヘルスリテラシー入門×家庭医療
日 時 2019年11月10日(日)
場 所 東京医科歯科大学湯島キャンパス歯学部演習室1~4
講 師 稲葉崇(筑波大学附属病院総合診療グループ/笠間市立病院)
藤本修平(株式会社豊通オールライフヘルスケア事業部DXグループ)
参加人数 医学生 9名、看護学生 3名、医療系学生 5名(薬学4名/歯学1名)
主 催 日本プライマリ・ケア連合学会学生研修医部会 関東支部(PCs関東)
共 催 日本プライマリ・ケア連合学会若手医師部会ジェネラリスト全国80大学行脚プロジェクト
WS内容 【概要】
総合診療とは何かということ、ヘルスリテラシーという概念の基礎と、人を動かすコミュニケーションの方法、その難しさについて学んだ。
【内容のまとめ】
稲葉先生の講義では、総合診療医が「場を診る」「まるごと診る」「ずっと診る」医師であることを学び、病院完結型から地域完結型の医療への転換が進む現在、求められる医師であることを学んだ。また、総合診療医と臓器別専門医の協調・相互理解の重要性を知った。
さらに、ヘルスリテラシーとは自分に合った適切な健康情報を「入手」「理解」「評価」「活用」する4つの力であること、低いヘルスリテラシーがもたらす健康や医療への悪影響を具体例から知り、ヘルスリテラシーが低い人へのアプローチのコツを学んだ。
藤本先生のワークショップでは、人をうまく動かすアイデアのワーク、SDM(Shared Decision Making)の9ステップに関するワーク、
人が適切に動くこと、人への共感は非常に難しいことを知るためのワークなどを体験した。
工夫が満載の講義やグループワークから、大学の講義では学べない新しい気付きを得ることが出来た。参加学生からは、総合診療についての理解が深まった、グループワークが印象的だったとの声が多くあがった。  

ケースカンファレンス&VR認知症体験
日 時 2019年3月31日(土)
場 所 琉球大学医学部
講 師 本村和久(沖縄県立中部病院)
下河原忠通(株式会社シルバーウッド)
参加人数 医学生 17名、その他医師 1名
主 催 総合診療のことびんちょ~さびら!
共 催 日本プライマリ・ケア連合学会 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト
WS内容  ケースカンファレンスでは、2年生から5年生まで混ざったグループで話し合いながら基本的な問診、身体診察だけで診断を考え、病歴聴取の大切さ、注意すべきことなどを学びました。VR認知症体験では、シルバーウッドの提供しているサービス付き高齢者住宅についてや看取りの価値観についての話を伺い、実際にVR認知症を体験して、認知症に対するイメージの変化やとりまく環境に対するディスカッションをしました。最後に、ケースカンファレンスで扱った方が認知症を患っており、どのようなサポートができるのかを全体でディスカッションをしました。そして、前半部のケースカンファレンスと合わせたまとめとして、臨床推論とは、診断を付けることだけではなく、患者背景、環境などを鑑みて、患者への思いやりを持って行うものであると学びました。

第5回中国地方プライマリ・ケア交流会
日 時 2017年10月22日(日)10:30~18:30
場 所 岡山大学病院 総合診療棟西棟5階 第13-15カンファレンスルーム
講 師 和田嵩平(岡山家庭医療センター)
佐藤 勝(哲西町診療所)
上田剛士(洛和会丸田町病院救急総合診療科)
住友達也(移動スーパー「株式会社とくし丸」代表取締役社長)
参加人数 医学生 24名、医療系学生 5名
主 催 日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 中国支部
共 催 中四国若手医師フェデレーション
中四国若手医師フェデレーション学生部会
岡山大学サークル(ILOHA、地域について学ぶ実践型ゼミ、OSAL、OCSIA)
【協力】日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部門 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト
後援・協賛 岡山大学医療教育統合開発センター GIMセンター部門
WS内容  本交流会では、岡山大学医療系サークル・講師の先生にワークショップを行っていただいた。参加者にはそれぞれから1つずつワークショップを選択してもらう形を取った。ランチの時間では中四国の医療系サークルのサークル紹介も交えた。その後、後援であるGIMセンターの主催するGIMシンポジウムのパネルディスカッションに合流し、若手医師の活躍についての話を伺った。最後に、情報交換会として立食形式の懇親会を行った。以下に各ワークショップの詳細を記載する。

  • 岡山大学医療系サークルによるワークショップ
    〈地域医療と医療資源、コミュニティデザイン(国際医療勉強会ILOHA)〉
    北海道へのスタディーツアーで得られた、地域医療に関する行政・福祉・医療それぞれの分野から見た問題点を提示したのちに、それらの問題に対して北海道において実際に行われている取り組みを示した。その後のグループワークでは、地域医療において特に重要な問題であるにも関わらず、抜本的な解決策が見出されていない、福祉従事者の確保手段について議論してもらった。具体的には、福祉職の魅力を発信するのと、福祉職の公務員化のどちらがより良いと考えるかを考えてもらった。参加者らには、福祉職のメリット・デメリットを具体的に挙げ、それらを改善する方法を考えたり、福祉職を資格化・海外の実例の取り入れなどのアイデアをあげたりして頂いた。〈聴いて視る! 呼吸器診断(OSAL)〉
    現在の高齢化社会では、罹患率の上位に必ずくる、肺の病気についてより深い考察をしてみた。COPD・間質性肺炎の病態を簡単に復習したり、時々脱線して簡便な検査法を紹介したりした後、正常呼吸音の種類を説明した。そこで、実際に聴診器を貸し出してその音を被験者で聞き比べてもらい、ラ音が聞こえなくとも異常となる場合がある事をまずは理解してもらった。そして、副雑音をそれぞれ説明した後、音源からラ音などを聞き比べた。そして、(一部症例ベースで)どの音かを当てるクイズをした。最後に質問を受け、理解を深めてもらった。〈地域を救う鍵「つながり」とは?(地域について学ぶ実践型ゼミ)〉
    まちの中心市街地から離れた医療福祉の施設がない地域、いわゆる「へき地」では地域住民のつながり・ネットワークが地域の強みとなり、へき地でのプライマリケアの支えとなっている。WSでは離島を舞台として、脱水症状を示しているAさん(独居・認知症疑い)への水分摂取と服薬指導の取り組みを考えた。訪問ヘルパーやデイケアの存在だけではなく、地域住民である近所の方や民生委員、ゲートボール仲間が加わることでAさんへの支援策が大幅に広がることが示された。最期には昨年度、地域ゼミが活動していた「真鍋島」での見守り図を紹介した。地域での医療を支えるキーパーソンは医療専門職だけとは限らない。地域で生活する患者さんにとって最も身近な地域住民とのつながりという視点を持つこともプライマリケアにおいて重要である。〈やってみよう☆医療面接(OCSIA)〉
    OCSIAで毎月行っている模擬患者さんとの医療面接を体験し、医療面接において大切な患者さんの心の中への踏み込みを行う難しさを実際に感じてもらい、現場に出て本当の患者さんと医療面接を行う時の参考にしてもらうこと、模擬患者さんからのフィードバックを通して自分の苦手なところや得意なところ、伸ばしたいところを知ることを目的とした。約3分の概要説明、医療面接のデモののち、5分の医療面接を一人ずつ行った。一人行うごとに5分程度、観察者からのフィードバックや自分自身感じたこと、模擬患者さんからのフィードバックを行った。参加者が一人来られなくなったため、2グループに分けようと思っていたところを1グループで行ったため、3人の参加者全員が医療面接を行うことができなかった。
  • 講師の先生によるワークショップ
    〈「一目で分かる」と言えるようになるために(上田剛士先生)〉
    一卵性双生児の写真を用いて、主に内分泌系の疾患・副作用(Cushing病・Addison病・前立腺がん治療薬など)によりどういった外観の変化が表れるかを学んだ。教科書に記載されているような典型的所見だけでなく、より初期での発見につながる微細な外観の違い、また疑った際に行うべき簡易検査も教えていただいた。さらに、特定のホルモンを測定しなくても血算の結果から視床下部-下垂体-抹消のホルモン産生臓器のどのレベルで異常が生じているかを推論する方法や、遺伝子検査なしに血液塗抹標本から遺伝子疾患を疑っていく手法など、日常的な検査から深い有効な情報を掴みとる秘訣・奥の手をご教授いただき、臨床的な身体所見から基礎医学的な生化学・組織学による病態生理の裏付けまで統合されたすばらしい内容だった。〈買い物難民を救え! 移動スーパーとくし丸の仕組み(住友達也先生)〉
    公共交通機関の縮小、スーパーの大型化などに伴う買い物難民700万人。そんな買い物難民を救う移動スーパーとくし丸について、設立者である住友達也先生にご講演いただきました。とくし丸は、週に2回、生鮮食品も含む約400点のアイテムを積んだトラックで玄関先まで出向き、会話をし、買い物をしていただくものです。本部、地域スーパー、販売パートナーと買い物客の4者で構成された、地域に利益を還元することを主眼においたビジネスモデルが非常に特徴的です。また、買い物を提供するだけでなく、顔の見える関係から地域の見守りとしての役割や、高齢者へのマーケティング調査などへも発展しています。〈地域・コミュニティにケア・チームをつくろう!(和田崇平先生)〉
    本ワークショップでは、「地域・コミュニティを視野に入れたアプローチとは何かを知り、意識した活動を考えることを通じて、プライマリケア・チームが構成されていく過程を想像できるようにする」という目的のもと、接種可能時期が年齢によって制限され、かつその時期が非常に分かりにくいという問題のある高齢者肺炎球菌ワクチンの接種率向上を達成するための計画を検討した。最初に、問題解決に至るまでの一連のプロセスとして、「課題への気づき」、「課題の明確化」、「コミュニティの同定と理解・評価」、「計画の立案・実行」、「結果の評価・今後の改善」について解説いただき、これに沿ってグループごとに提案をまとめた。〈やめられないとまらない! そんな地域と医療とは(佐藤勝先生)〉
    佐藤先生がかつて勤められていた、島根県都万村での地域医療・まちづくりに関するお話から、現在の哲西での医療活動についてまで、先生自身の経験をもとにした講演であった。今回の講演で話されていた医療活動とは、診療というよりは地域住民、特に小学生やお年寄りを対象とした保健活動的取り組みで、それを地域の医師がやるということにも重要な意味があるのだと分かった。地域での活動の背景に、先生がどのように考え何を目指したのかといったことや、実践した活動のうちいくつかの成功例を挙げ、なぜ上手くいったのかといったことをお話しされた。そして、一連の実体験の最後にまとめとして「地域医療を維持するためには、医療者側からだけでなく、地域からの支えが必要不可欠である」ということが述べられた。

東邦大学ジェネラリストセミナー2018
日 時 2019年1月5日(土)
場 所 東邦大学医学部大森キャンパス第3セミナー室
講 師 稲葉 崇(筑波大学総合診療グループ)
柏木克仁(東邦大学医療センター大森病院総合診療科)
小松史哉(東邦大学医療センター大森病院総合診療科)
佐藤高広(東邦大学医療センター大森病院総合診療科)
大塚貴博(明戸大塚医院)
水谷佳敬(さんむ医療センター)
吉澤瑛子(亀田ファミリークリニック)
参加人数 医学生 10名、初期研修医 1名、後期研修医 1名
主 催 東邦大学OB・OG有志
共 催 日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部門 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト
後援・協賛 東邦大学医療センター大森病院総合診療科
WS内容 14:00~14:10  オープニング
14:10~15:30  セッション① 総合診療キャリアカフェ
全国から集まった東邦大学出身の総合診療医と東邦大学の学生が、キャリアの話や総合診療医についての話などをキャリアカフェ形式でトークしました。総合診療の魅力を伝えるだけでなく、初期研修病院の選び方からライフワークバランスの話まで、自由で闊達な雰囲気で盛り上がりました。15:45~17:20  セッション② ケースカンファ~救急から予防まで…総合診療医の腕の魅せドコロ~
総合診療の守備範囲の広さと楽しさを学生さんに感じてもらえるようなケースディスカッションを行いました。東邦大学のある東京蒲田にありふれた症例として雀荘店員のCOPD症例を題材にし、問診と身体診察、臨床推論まで学びました。また、その患者さんがCOPDにならないようにもっと手前で何かできることはなかったのか、今後増悪しないようにできることはないのかを考え、予防医学やSDHについても学びを広げました。今回で4回目の開催となり、年々WS内容の質が向上し、学生の満足度も上がっています。OB・OG同士の結束も高まっており、より多くの学生、そしてOB・OGスタッフを交えて、来年以降も引き続き企画したいと思います。
  

つくセミ2018 第5回総合診療★家庭医療全国公開セミナー in Tsukuba
日 時 2018年11月17日(土)
場 所 筑波大学
参加人数 医学生 25名、初期研修医 1名、看護学生 1名、医療系学生 2名、医療従事者 1名、その他 1名
主 催 筑波大学総合診療グループ
共 催 日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部門 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト
WS内容 12:30~12:50 オープニング
13:50~13:40 第1部<セッション1 or 2をどれか1つ選択>

  1. 世界一受けたいアプリの授業~明日から使える!臨床アプリ活用法~
    このセッションでは、普段の実習や研修で使える!と講師が厳選したアプリや電子図書などの紹介を行いました。実際に講師のスマートフォンの画面を表示しながら、使い方などを紹介しました。
    <講師>
    木村紀志、稲葉崇、竹内優都、海老澤由香(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
  2. 総合診療医の実像に迫る!
    このセッションでは、現役の総合診療医が、普段どんなところで、どんな仕事をしているかについてレクチャーをした後、参加者の方が思っている総合診療や総合診療医のキャリアについての疑問をグループに分かれて講師とともに話し合いました。アンケートでは、「将来の働き方について、具体的なイメージが湧いた」「全領域診ることが大変そうというイメージは少し壊れた」といった感想をいただきました。ディスカッションではみなさん時間が足りないと感じるほど熱心に議論してくださいました。
    <講師>
    片岡義裕、孫瑜、伊藤有理(筑波大学附属病院 総合診療グループ)

13:50~15:00 第2部<セッション3 or 4をどれか1つ選択>

  1. 学校では教えてくれない!~介護にまつわるおカネの話~
    このセッションでは、介護保険の仕組みや受けられるサービスの内容をレクチャーした後、皆さんにケアプランを作成してもらいました。介護保険で補える限度額の中で、患者さんの生活背景や想いを考慮していく作業には苦戦しているようでしたが、『家族の負担を減らすためにデイサービスでオムツ交換をしてもらう日を作ろう』、『本人が車椅子で過ごしやすいように、玄関にスロープを作ろう』など、グループによって様々なプランが出来上がっていました。
    <講師>
    上田篤志、倉田房子(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
    林洋子、佐谷寿子(医療法人恒貴会 愛美園在宅ケアプランセンター)
  2. 高齢者が入院したとき退院するとき~先生、これじゃ家にかえれません!?~
    このセッションでは、高齢者の入院に際して、機能低下を防いでスムーズに退院してもらうために何をするべきなのかを、ゲーム形式で楽しく学びました。某RPGに模した進行は、分かり易くて大好評でした!
    <講師>
    髙橋弘樹、海老原稔、細井崇弘(筑波大学附属病院 総合診療グループ/神栖済生会病院)
    木庭真紀、野口廉太郎(神栖済生会病院 社会福祉士)

15:00~15:30 休憩&交流タイム

15:30~17:10 第3部<セッション5 or 6をどれか1つ選択>

  1. 地域診断、地域の人が幸せになるために考え行動しよう!
    茨城県北茨城市を対象フィールドにした、地域診断のセッションを行いました。今回は、北茨城市の行政職の方や一般住民の方にオブザーバーとしてお越しいただき、地域を知る上で重要な住民の生の声を聞かせて頂きました。参加者それぞれが地域について思いを馳せ、会場はあたたかい雰囲気に包まれた素敵な空間となりました。参加者の方々には、なぜ地域を診るのか、そして地域を診るとはどういうことかについて理解を深めていただけたのではないかと思います。講師達も、「やっぱり地域って面白い!」と再認識しました。
    <講師>
    大澤 亮、高橋 聡子(筑波大学 総合診療グループ/北茨城市民病院附属家庭医療センター)
    一ノ瀬大地、宮崎 賢治(筑波大学 総合診療グループ/北茨城市民病院)
    梶川 奈月(茨城県立中央病院 総合診療科/北茨城市民病院)
    川田 尚吾、後藤 亮平(筑波大学 医学医療系 地域総合診療医学講座)
    中村 真季(茨城県立中央病院 総合診療科)
    根本愛子(北茨城市社会福祉協議会 総合健康支援課)、板橋久美(北茨城市市民福祉部 健康づくり支援課)
    鈴木京子(北茨城市市民福祉部 高齢福祉課 南部包括支援センター)
    高松義博(北茨城市民病院)、沼田昇平
  2. いざ!備えろ!!つくセミ流災害医療勉強会
    今回は災害医療について、体を動かし体当たりで学びました。災害はいつでも、どこででも起こりえます。災害が発生した際に「災害スイッチ」をOnにする準備、その第一歩として、災害医療の基本をレクチャーやグループワーク形式で勉強しました。参加者の皆さんは、レクチャーでは非常に熱心にこちらの話を聞いてくれて、グループワークでは終わった後に「一生あの作業をしていたいとおもった」とまで言ってくれた方がいるくらい夢中で取り組んでいました。
    <講師>
    橋本恵太郎、稲葉崇、 劉彦伯、坂倉明恵、田中伸哉、佐藤進哉(筑波大学附属病院 総合診療グループ)
    谷口峻彦(筑波メディカルセンター病院)

17:20-18:20
<全体交流セッション>
モチベーション ~ 勉強し続けるための「動機」について考える
全体交流セッションでは、自分がどの様なことにモチベーションを感じるのかを一般的なタイプ分類やグループワークなどを用いて見つめなおす、という興味深い内容でした。参加者だけでなく、講師のチーム盛り上がりました。
<講師>
稲葉崇(筑波大学附属病院 総合診療グループ)

<懇親会学生企画>
ポスター発表形式で、参加者の皆さんが普段行っている活動について発表してもらいました。夏期セミナーや筑波大学のサークル、当日の飛び込み発表もあり、4つの団体の紹介が行われました。

今年は5周年という事もあり、セッションの構成や時間などを変更して臨みました。その結果、1セッションの参加人数も増え、講師も参加者もモチベーションが上がっていた印象を受けました。また、6セッション中4セッションは新規のテーマとなり、講師の学びにもつながりました。また来年につながられれば良い思います。
参加者の皆さん、講師の皆さん、学生スタッフの皆さん、ありがとうございました!

家庭医療ってなーに?〜「あなた」が憧れた町医者の姿がここにある!!!〜
日 時 2018年5月27日(日)
場 所 東京女子医科大学中央校舎424
講 師 西村真紀(川崎医療生協 川崎セツルメント診療所)
清田実穂(川崎医療生協 あさお診療所)
堀越 健(医療法人社団家族の森 多摩ファミリークリニック)
参加人数 医学生 13名
主 催 PC’s関東、日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部門 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト
WS内容 14:30-14:45
オープニング挨拶 本プロジェクト開催の経緯 参加者アイスブレイク(絵しりとり)堀越先生・溝越
14:45-15:15
「家庭医療/総合診療って何?~私が家庭医になったわけとこだわり続けていること~」 西村先生
:医師を志すきっかけとなったエピソード紹介をしていただき、先生の原点が「健康格差」であり、また、病気を引き起こす原因をBPSモデルを用いて多面的に探り、健康の社会的決定要因(SDH)など医学・scienceのエビデンスにもとづいて医療を行うことが先生ご自身が長年働いてきて辿り着いた家庭医の姿であることを教えて頂いた。家庭医が未だ社会または医師社会の中で浸透していない現在、大きなロールモデルを得ることは参加者自らの進路への不安解消や自信に繋がった。
15:15-16:30
「家族をみる、家族もみる~家族志向ケア~」 清田先生
:まず、家族というものの定義を確認し、家族志向のケアにおける四原則を学ばせていただいた。家族を評価/理解するツールとしての家族図を実際にWSとして描くことで理解を高めることができた。特に、健康に対する考え方や病気の捉え方は家族の影響を受けるという、患者が「家族という背景」をもっており、また自分自身にも”当たり前や普通”が存在していることを自覚することが重要である、というお話は参加者にとって新しい視点であった。
16:30-16:45
まとめ 夏セミの紹介 写真撮影・解散 堀越先生・溝越
【総括】
総員が少人数だったこともあり、終始会場は賑やか且つ和やかな雰囲気で行うことができた。参加者は1年生3名・2年生4名・3年生4名・5年生1名・6年生1名であり低〜中学年が中心であった。家庭医療に馴染みのない人はもちろん、学びを深めている人も「家庭医療の総論」の部分のお話は非常に興味深く、実りある勉強会となった。

他の職種の仕事って気になりませんか?~みんなで患者さんのケアを考えてみよう!~
日 時 2018年4月29日(日)13:00~17:00
場 所 大阪医科大学 新講義実習棟 P615教室
講 師 花房徹郎(ファミリークリニックあい所長)
佐々木隆史(こうせい駅前診療所所長)
北村義久(さわやか歯科子どもの発達研究所所長)
竹内あずさ(くるみ薬局)
時岡奈穂子(NPO法人はみんぐ南河内)
柳生恭子(訪問介護ステーションたんぽぽ)
渡邊公二(西淀病院)
武智耕治(膳所第二地域包括支援センター)
参加人数 医学生 17名、医療系学生 7名、医療従事者 2名
主 催 日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部
共 催 日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部門 ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト
WS内容  多職種の先生方へのインタビューと症例を通して患者さんのハッピーな在宅療養生活を考えるといった2つのワークを通して、多職種協働によっていかに個々の患者さんのケアの質を高めることができるか学ばせていただきました。ワークでは介護保険によるサービスの提供についても学びつつ、それだけにとどまらず、患者さんの希望が叶えられるようなケアを自由に考えました。

今回は家庭医療や総合診療への興味もバラバラな多職種学生と医療系職種の方々の参加となったことで、そういった異なる興味・関心を持った参加者が組みになって共通の目標に向かってワークを行う新鮮さもありましたし、多職種の方々の話をよく聞いて情報共有を図ることが信頼関係構築への第一歩となることも感じました。もちろん、花房先生と佐々木先生が多職種学生で行うのに適した在宅療養がテーマのワークを用意してくださり、それにファシリテーターの先生方もお力添えくださったことでワークがより良いものとなったことは言うまでもありません。ご多忙のところご支援くださった先生方には心より御礼申し上げます。