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プライマリ・ケア医、開業医にがん診療は必要?

広島県で開業医をしている瀬尾卓司と申します。
がん診療に関するプライマリ・ケアワーキングループには創設当初から関わらせていただいています。
今回のテーマとしては、プライマリ・ケア医、開業医にがん診療は必要なのか?に関して、書かせていただきます。

 
がん診療とプライマリ・ケアに関しては、カナダが以前から課題をもって取り組んでいます。

カナダではFamily Practice in Oncologyと言われていて、プライマリ・ケア医の育成プログラムにがん診療トレーニングを集中的に組み入れたものがあります。

一方、日本ではどうでしょうか?

プライマリ・ケア医のトレーニングにがん診療・治療に関わることはどれだけあるでしょうか?抗がん剤レジメンの決定、外来でのフォロー、治療変更などを一貫して行うことはかなり少ないのが現状です。

がん診療というと専門性が高いと考えるかもしれませんが、抗がん剤治療が多様化している現在では、総合診療をベースに全身を診療することができるプライマリ・ケア医とは非常に相性が良い分野となっています。

それにがん診療は、予防、家族歴からの遺伝性腫瘍のスクリーニング、治療中のワクチン接種、小児からのトランジションなど診療所ならではの分野も開拓されていっています。
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自信をもってがん患者さんを診療できるプライマリ・ケア従事者を増やせるようにこれからも活動の場を増やしていきます!

これからも私たちの活動にご注目ください!

最終更新:2024年09月30日 23時05分

がん診療に関するプライマリ・ケアWG

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