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看護師対象 研修会・セミナー

【開催報告】プライマリ・ケア看護学<必須領域編(基礎編)>WEBワークショップ「慢性疾患管理 COPD」

2024年10月27日に、2024年度看護学ワークショップ<必須領域:基礎編>をWEBで開催しました。
診療所外来、訪問看護ステーション、施設などに勤務する看護職26名が参加しました。

慢性疾患を抱える方の看護実践

必須領域編の1コマ目は、「COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease:慢性閉塞性肺疾患)」について、
あさかぜ診療所で慢性疾患看護専門看護師として勤務されている山尾美希先生にご講義いただきました。

山尾先生には、病態生理から、問診や聴診の方法、薬物療法、食事、リハビリ、増悪期の看護などについて、わかりやすく詳細にお話いただきました。
また、どのように問診や観察をして看護に結びつけていけばよいかなど、多くのことを学ぶことができました。

理論に基づく看護

次に、山尾先生が実際に実践で使っている、プライマリ・ケアの現場で使いやすい行動変容理論について学びました。
患者さんはどのような状態なのか、どの変化のステージにあたるのか、理論をもとに考えて行くことで、
現在の患者さんの状態のアセスメントができ、患者さんひとりひとりに合った詳細な計画の立案につながっていくことを学びました。
慢性疾患管理や看護理論というと苦手意識を持っている人も多いかもしれませんが、
山尾先生の講義は本当に興味のわくわかりやすい内容で、あっという間に時間が過ぎていきました。
講義のあと、実際に山尾先生が長期間に真摯にかかわってこられたCOPDに加えてがんに罹患された患者さんの事例についてご紹介いただきました。
どのように看護することが最善であったかなど、ご自身のかかわりを振り返りながらお話くださったので、
とても身近に感じることができました。
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    画像:講義スライドより

講義を受けて得た学び

受講生のアンケートから、
「看護師の知識でここまでかかわることができることに感動した」
「適切な時期に適切な治療を受けることで予後が変わって行くことなどかかわりの大切さを実感した」
などの声が寄せられました。

今後についても、
「変化のステージモデルやACP(アドバンス・ケア・プランニング:人生会議)を意識してかかわっていきたい」
「慢性疾患患者さんに継続的なかかわりをしていく中で、患者さんやご家族に早めにアプローチしていくことが重要だとわかった」
など、多くの学びがあったことがわかりました。

今後に向けて

今回のワークショップを通して、日々の実践についてみんなが考えなおすことのできる良い機会となりました。
ACPに繋げていくことなど、明日からの看護実践に活かしていきたいと思いました。 
山尾美希先生、ありがとうございました!
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1170-4.png
    画像:講義後に参加者と

最終更新:2025年03月27日 17時50分

看護師部会 広報活動支援部門

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看護師部会 広報活動支援部門

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