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理事長 草場先生の部屋

都道府県の医療計画とプライマリ・ケア

皆さんは「医療計画」という言葉をご存じですか? 実は47都道府県全てが5年に一度、医療計画を策定し、この計画に基づいて様々な政策を展開していくことが法律で義務づけられています。ちょうど2024年から第8次医療計画がスタートすることもあり、2023年度はその内容を検討していく重要な1年となっています。なお、この計画策定にあたって国は今年春には策定の指針を通知していますが、そこに国が期待する医療政策の鍵が埋め込まれるという仕掛けになっています。
プライマリ・ケアに関して見ると、今回の目玉は二つ。コロナ禍を経て必要性が理解された「新興感染症発生及びまん延時における医療」の体制を都道府県と医療機関の協定を通じて構築すること、そして在宅医療については「積極的役割を担う医療機関」と「連携を担う拠点」を独自の在宅医療圏域毎に設定することです。当学会会員の多くの方がすでに感染症診療や在宅医療に積極的に取り組まれていますから、きっと今回の計画策定で重要な役割を果たされるだろうと予想します。
こうした細やかなところで我々の地域貢献を目に見える形にしてアピールすることが、将来的に総合診療やプライマリ・ケアが「医療計画」の骨格に組み込まれる一歩に繋がると思っています。
道のりは長いですが、未来を見つめて足もとから頑張って参りましょう!

草場鉄周

最終更新:2023年08月07日 19時09分

「プライマリ・ケア公式WEB」 編集担当

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「プライマリ・ケア公式WEB」 編集担当

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