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学術大会での活動とプラネタリーヘルス委員会発足のお知らせ

こんにちは、プラネタリーヘルス委員会の豊田です。
今回は次の3つについてお知らせしたいと思います。

 1.第15回学術大会の活動を報告します
 2.「プライマリ・ケアにおける気候非常事態宣言(浜松宣言)」を表明しました
 3.プラネタリーヘルス委員会が発足しました

1.第15回学術大会の活動を報告します

6月7日~9日に浜松で開催された第15回学術大会では、実行委員会として環境への配慮を意識した取り組みが初めて盛り込まれました。

企画の内容は大会ページよりご覧いただけます
 第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

それぞれの当日の模様や成果についてご報告します。

① 気候非常事態宣言(浜松宣言)の表明
学会を挙げて気候変動対策に取り組むべく、第15回全国学術大会の場で「プライマリ・ケアにおける気候非常事態宣言(通称:浜松宣言)」を表明しました。

詳細は、下の「2.「プライマリ・ケアにおける気候非常事態宣言(浜松宣言)」を表明しました」でお伝えします。
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② 教育講演「プラネタリーヘルスに国境はない ~中村哲先生の意志を引き継いで~」

「プラネタリーヘルス」総論と、パキスタン・アフガニスタンへ医療と干ばつ支援をしてきた故・中村哲先生の取り組みについて講演を行いました。「ペシャワール会」理事でPMS支援室室長の藤田千代子氏のご講演では、中村先生や現地の人々のご様子がありありと感じられ、継続的な支援活動がもたらす希望について学ぶことができました。

本講演は、9月30日まで学術大会オンデマンド配信中ですので大会参加されている方はぜひご覧ください。
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③ 持続可能な大会運営の工夫

大会中の飲食についても環境に配慮した工夫を凝らしました。

ひとつが、会場にウォーターサーバーを設置しマイボトル持参を推奨したことです。
大会の前後では「マイボトル持参する/した」「ウォーターサーバーを活用した」ことをSNSで発信してくださる方も多数おりました。成果として、504L(12Lボトルを42本)=500mlペットボトル飲料 1008本分の削減につながりました。

もうひとつは、ベジタリアン・ビーガン食の提供です。事前販売の弁当や当日のキッチンカー、懇親会にて植物性食品を中心としたメニューの提供がされました。ヴィーガン弁当(浜松野菜のグリルドベジライス、OMGキッチンさんご提供)は、お弁当の全注文数の約8%にあたる116個の注文がありました。懇親会メニューについて
「ヴィーガンメニューのコーナーも予想より豊富だった」
「来年以降も続けてほしい」
「病院の企画でビーガンデイとかやってみたいです」
などの声が大会アンケートに寄せられました。
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④ アートスペースにおけるプラネタリーヘルスの展示

「気候非常事態宣言(浜松宣言)」を中心に、プラネタリーヘルスや気候変動対策について学べる展示を行いました。
200名以上の来場者がブースを訪れ展示を見たり私たちと対話をしながら学んでいただきました。
また、中高生ツアーでもプラネタリーヘルスに関するミニレクチャーを行いました。
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⑤ オンデマンドセッション「人類史上最も暑かった2023年の夏。2024年の夏を前に今こそ考えたい、すべての命を気候危機から守るために私たちができること」

9月30日まで学術大会オンデマンド配信中のセッションです。世界における気候危機の現状を動画で分かりやすく伝え、現場で働く医師から実症例の紹介と対応について提示し、実際に温暖化対策を行っている診療所や薬局を取材し、願望ではなくリアルな対策を紹介しています。
大会へ参加お申込みの方はぜひご覧ください。
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2.「プライマリ・ケアにおける気候非常事態宣言(浜松宣言)」を表明しました

学会を挙げて気候変動対策に取り組むべく、第15回全国学術大会の場で「プライマリ・ケアにおける気候非常事態宣言(浜松宣言)」を表明しました。

気候変動は猛暑や干ばつ、豪雨などの異常気象をもたらし、人々の健康や生活の質に深刻な影響を及ぼしており、「21世紀最大の健康への脅威」といわれています。

当学会もこのような状況を深く受け止め、地球環境と人々の健康を守る「プラネタリーヘルス」に基づく、より持続可能なプライマリ・ケアを目指すことを表明しました。
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宣言文の他、次の資料で構成されています。
 ・宣言の解説
 ・プライマリ・ケア従事者のための気候変動アクションリスト
 ・プライマリ・ケアにおける気候変動対策 事例集


詳しくはこちらをご覧ください。
 【PDF】版
 Webサイト版

3.プラネタリーヘルス委員会が発足しました

第15回全国学術大会で「プライマリ・ケアにおける気候非常事態宣言(浜松宣言)」を表明したことを機に、学会内に「プラネタリーヘルス委員会」が発足されました。

2022年9月からワーキングループとして行ってきた活動を、さらにパワーアップさせて取り組んでまいります。
今年度活動は、浜松宣言をもとに次のことを計画しています。

 ● 学会内外の医療者、一般市民に向けた教育・啓発活動を通じて、医療における気候変動対策 の認知度および活動参加者を増やす 
 ● 医療機関・部所単位の気候変動対策を支援し、気候変動対策先進事業所を増やす
 ● カーボンフットプリント計算ツールを用いて、日本国内医療機関の温室効果ガスの定量化を 推進する 


セミナーや活動参加のお誘いを今後も発信していきます。
学会員の方で委員会活動に参加をご希望の方は、こちらのフォームへお知らせください。
JPCA気候変動に関する活動参加フォーム


プラネタリーヘルス委員会をどうぞよろしくお願いいたします!


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記事担当者:

豊田喜弘(福島県立医科大学 総合内科・総合診療学講座)

子ども時代は虫やトカゲを追いかけて育ちました。茂みを分け入って生き物と遭遇した時の興奮や、大事に飼育していたのに死んでしまった時の侘しさなど自然や生き物にたくさんのことを教わりました。今の生活は自然との触れ合いが少なめなのですが、たまに森に出かけると子供たちそっちのけで虫と触れ合っています。ちょっと気味悪い生き物たちのカッコイイところ面白いところをわが子に伝えたい一心なのですが、呆れられてばかりです・・・!
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最終更新:2024年09月13日 12時25分

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