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「医療者が知っておきたい気候危機7つのこと」啓発資料を公開!浜松宣言のエッセンスを凝縮

プラネタリーヘルス委員会は、気候変動対策の重要性をより多くの医療者に広めるため、啓発資料「医療者が知っておきたい気候危機7つのこと」を作成しました。

昨年表明した「プライマリ・ケアにおける気候非常事態宣言(浜松宣言)」の核心をA4用紙1枚にまとめました。

先日の第16回学術大会で配布するとともに、この度、オンラインでPDFファイルとして公開しました。医療現場での実践を後押しする1枚になればと願っています。
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1370-1.png
※pdf版は、記事の下の方でダウンロードできます。

背景:浜松宣言の課題と新しい資料の誕生

2024年に発表された「浜松宣言」は気候変動対策の重要性を表明しましたが、分量の多さから認知度が伸び悩んでいました。

この課題を解決するため、宣言のエッセンスを7つのポイントに凝縮し、
医療者が「気候危機と健康・医療との関係」と「そのためにできること」を短時間で理解できる資料にまとめました。

資料の特徴:7つの核心ポイント

下記の7項目をA4用紙1枚に視覚的に整理しました。

各項目は
「気候危機の課題 3つ →プラネタリーヘルスという指針 →行動提案3つ」
という3段階構成です。
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1370-4.png


1.気候変動は「今世紀最大の健康危機」
  (WHO警告:年間1,300万人の命に関わる)

2.多様な健康被害
  (熱中症・循環器疾患・メンタルヘルスなど)

3.医療分野も環境負荷の一因
  (国内温室効果ガスの約5%を排出)

4.「プラネタリーヘルス」という指針
  (地球と人間の健康の相互依存を念頭にした人類の行動指針)

5.医療の質と環境対策の両立
  (予防医療・低炭素化などの持続可能な臨床の実践原則)

6.地域連携の重要性
  (自治体・住民との協働)

7.「知る・伝える」から始める
  (情報共有の促進)


さらに詳細な内容と、これに基づく医療者の実践方略については、
JPCA2025 教育講演10 「医療者が知っておきたい気候危機のこと」で講演しました。

学術大会参加申し込みされた方は、7月中旬からのオンデマンド配信も併せてご覧下さい。

活用方法:資料の入手と活用法

以下のPDFまたは画像ファイルをダウンロードしご活用ください。

資料「医療者が知っておきたい気候危機 7つのこと」


また、配布・掲示用に印刷版も用意しております。本学会に係る勉強会等で配付資料として活用をご希望の方は当委員会までお問い合わせください。
 greenpracticejp(アットマーク→@)gmail.com



研修での活用例:
・スタッフ勉強会の教材として

・組織内の掲示として

・地域連携の話題提供、議題として

・患者向け掲示資料の基盤として  など



一人での多くの方に、ほんの少しのアクションを起こすきっかけになることを期待しています。
どうぞご活用ください。
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1370-7.png
    JPCA2025 プラネタリーヘルスブースにて

最終更新:2025年06月28日 21時08分

プラネタリーヘルス委員会

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プラネタリーヘルス委員会

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