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理事長 草場先生の部屋
WONCA APR 釜山に参加して
4月24~27日の日程で韓国・釜山にて開催された世界家庭医療学会(WONCA)・アジア太平洋地域(APR)の年次学術大会に参加してきました。日本の隣国かつ対馬海峡を挟んで福岡と隣り合わせの釜山という好立地もあってか、今回も日本からたくさんの学会員の皆さんが参加してくれました。印象深かったのは日本からの参加がポスター発表や口演発表にとどまらず、シンポジウムやセミナーの登壇者、ワークショップや教育講演の企画担当者といったスタイルも増えており、実に13の企画に日本からの参加者が関わっており壮観でした。私も基調講演の座長を大会長と共に担わせて頂きました。
アジア太平洋地域や世界に対して日本から貢献
私が最初にWONCAに参加したのは2000年のニュージーランド・クライストチャーチでしたが、日本からの参加者は10名弱、発表は数本、シンポジウムなどへの参加は1つあるかないかといった状況で、日本の存在感はほぼ0という印象でした。「あぁ、世界では家庭医療はメジャーな領域なんだ。羨ましいな。いつか日本からも発信できる時代が来ると良いな。」というのが率直な感想でした。
それから四半世紀が経ち、日本のプライマリ・ケアの質も高まり、アジア太平洋地域や世界に対して日本から貢献することも何ら夢ではないことを今回実感しました。例えば、患者中心性やナラティブを重視した診療や教育、災害医療に対するプライマリ・ケアからの貢献、離島などのへき地医療、プライマリ・ケア超音波診察などには海外の参加者の関心も非常に高く、食い入るように講演に耳を傾け、積極的に質問する姿が目につきました。
私もWONCAアジア太平洋地域の財務担当理事を2期目として務めることとなりましたし、少しでも多くの会員にWONCAに参加頂き、国際交流を楽しみつつ、日本から発信してもらえるように力を尽くしたいと思っております。そして、結果的に、それが日本におけるプライマリ・ケアのプレゼンスの向上につながるとも考えています。
それから四半世紀が経ち、日本のプライマリ・ケアの質も高まり、アジア太平洋地域や世界に対して日本から貢献することも何ら夢ではないことを今回実感しました。例えば、患者中心性やナラティブを重視した診療や教育、災害医療に対するプライマリ・ケアからの貢献、離島などのへき地医療、プライマリ・ケア超音波診察などには海外の参加者の関心も非常に高く、食い入るように講演に耳を傾け、積極的に質問する姿が目につきました。
私もWONCAアジア太平洋地域の財務担当理事を2期目として務めることとなりましたし、少しでも多くの会員にWONCAに参加頂き、国際交流を楽しみつつ、日本から発信してもらえるように力を尽くしたいと思っております。そして、結果的に、それが日本におけるプライマリ・ケアのプレゼンスの向上につながるとも考えています。
来年は3月にフィリピンのILOILO島で開催
来年は3月にフィリピンのILOILO島というリゾート地で学術大会が開催されます。釜山よりはアクセスは劣りますが、南国の心地よい自然や美味しい食事が魅力的とフィリピンの皆さんから聞いておりますので、どうか皆さんも奮ってご参加下さい。
草場鉄周
草場鉄周
最終更新:2025年05月09日 16時44分
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