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スポーツ運動医学
2025年学術大会シンポジウム 「そこ・そこ」のプライマリ・ケアスポーツ医学 開催報告
2025年学術大会シンポジウム 「そこ・そこ」のプライマリ・ケアスポーツ医学 開催報告
2025年6月22日、第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会において、スポーツ運動医学委員会によるシンポジウムを開催しましたので報告いたします。
シンポジウム50 「「そこ・そこ」のプライマリ・ケアスポーツ医学」
【概要・企画意図】
スポーツや運動は心身の健康を増進し、身体活動量の多い者は疾病が少ない傾向にある。2024年診療報酬改定では、生活習慣病管理料加算の算定が推進され、プライマリ・ケアの現場で運動処方を行う重要性が高まっている。また、スポーツ庁は「Sports in Lifeプロジェクト」を実施し、スポーツを行うことが生活習慣の一部となるような社会を目指すことを掲げている。自治体や企業等を主体としたスポーツや身体活動向上の取り組みが行われ、今後「社会的処方」の観点でプライマリ・ケアとの連携が期待される。本シンポジウムでは、個々の患者への運動処方、医療機関とスポーツ施設との連携、地域ぐるみの活動への関わりと、ミクロ・メゾ・マクロのレベルでプライマリ・ケアとスポーツ・運動がどのように循環していくかについてディスカッションを行う。
企画責任者:濱井彩乃(順天堂大学大学院医学研究科 スポーツ医学)
座長:濱井彩乃
小松孝行(順天堂大学医学部 スポーツ医学研究室)
演者:松田諭(ファミリークリニックさっぽろ山鼻)
佐伯 輝明(株式会社SHARE、 メディカルフィットネス北12条 他5施設)
小熊 祐子(慶應義塾大学スポーツ医学研究センター、 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科)
【シンポジウム内容】
はじめに3人の演者からの発表、その後に総合討論の流れで行いました。
1人目の演者の松田諭先生からは「地域の診療所における運動処方の現状と課題~ミクロレベルの運動処方の実情~」と題し、運動処方の基本的な枠組みの開設と、実際に診療された3つの事例の紹介がありました。家庭医として日々の診療で運動処方を実践する中での悩みや工夫について共有していただきました。
2人目の演者の佐伯輝明様は、札幌を中心に道内にフィットネスジムを展開されている株式会社SHARE代表取締役でいらっしゃいます。「医療機関とフィットネスクラブ(運動療法施設)の連携」と題し、運動療法施設の種類、役割、運動処方箋を用いた医療機関との連携などについてお話しいただきました。
3人目の演者の小熊祐子先生は、身体活動や運動疫学について幅広く研究に取り組まれています。今回は「メゾ・マクロレベルの運動処方」のタイトルでお話しをいただきました。運動促進のための地域行政を巻き込んだ介入の実際や、健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023をはじめとする運動処方に役立つ枠組みを多くご提示いただきました。
総合討論では、会場から多くの質問をいただき、ディスカッションを行うことができました。会場、オンラインと多くの方にご参加いただきありがとうございました。
運動・スポーツ・身体活動はあらゆる人の健康と密接な関係があり、プライマリ・ケアにおいても重要なものです。後日オンデマンド配信が行われますので、ぜひ多くの学会員の方に視聴いただければと思います。
プライマリ・ケア連合学会スポーツ・運動医学委員会では、今後もスポーツ・運動医学にかかわる情報発信を継続していきます。
【参考資料・リンク】
健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023、アクティブガイド(厚生労働省ホームページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html
健康増進施設認定制度(厚生労働省ホームページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu/index_00002.html
シンポジウム50 「「そこ・そこ」のプライマリ・ケアスポーツ医学」
【概要・企画意図】
スポーツや運動は心身の健康を増進し、身体活動量の多い者は疾病が少ない傾向にある。2024年診療報酬改定では、生活習慣病管理料加算の算定が推進され、プライマリ・ケアの現場で運動処方を行う重要性が高まっている。また、スポーツ庁は「Sports in Lifeプロジェクト」を実施し、スポーツを行うことが生活習慣の一部となるような社会を目指すことを掲げている。自治体や企業等を主体としたスポーツや身体活動向上の取り組みが行われ、今後「社会的処方」の観点でプライマリ・ケアとの連携が期待される。本シンポジウムでは、個々の患者への運動処方、医療機関とスポーツ施設との連携、地域ぐるみの活動への関わりと、ミクロ・メゾ・マクロのレベルでプライマリ・ケアとスポーツ・運動がどのように循環していくかについてディスカッションを行う。
企画責任者:濱井彩乃(順天堂大学大学院医学研究科 スポーツ医学)
座長:濱井彩乃
小松孝行(順天堂大学医学部 スポーツ医学研究室)
演者:松田諭(ファミリークリニックさっぽろ山鼻)
佐伯 輝明(株式会社SHARE、 メディカルフィットネス北12条 他5施設)
小熊 祐子(慶應義塾大学スポーツ医学研究センター、 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科)
【シンポジウム内容】
はじめに3人の演者からの発表、その後に総合討論の流れで行いました。
1人目の演者の松田諭先生からは「地域の診療所における運動処方の現状と課題~ミクロレベルの運動処方の実情~」と題し、運動処方の基本的な枠組みの開設と、実際に診療された3つの事例の紹介がありました。家庭医として日々の診療で運動処方を実践する中での悩みや工夫について共有していただきました。
2人目の演者の佐伯輝明様は、札幌を中心に道内にフィットネスジムを展開されている株式会社SHARE代表取締役でいらっしゃいます。「医療機関とフィットネスクラブ(運動療法施設)の連携」と題し、運動療法施設の種類、役割、運動処方箋を用いた医療機関との連携などについてお話しいただきました。
3人目の演者の小熊祐子先生は、身体活動や運動疫学について幅広く研究に取り組まれています。今回は「メゾ・マクロレベルの運動処方」のタイトルでお話しをいただきました。運動促進のための地域行政を巻き込んだ介入の実際や、健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023をはじめとする運動処方に役立つ枠組みを多くご提示いただきました。
総合討論では、会場から多くの質問をいただき、ディスカッションを行うことができました。会場、オンラインと多くの方にご参加いただきありがとうございました。
運動・スポーツ・身体活動はあらゆる人の健康と密接な関係があり、プライマリ・ケアにおいても重要なものです。後日オンデマンド配信が行われますので、ぜひ多くの学会員の方に視聴いただければと思います。
プライマリ・ケア連合学会スポーツ・運動医学委員会では、今後もスポーツ・運動医学にかかわる情報発信を継続していきます。
【参考資料・リンク】
健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023、アクティブガイド(厚生労働省ホームページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/undou/index.html
健康増進施設認定制度(厚生労働省ホームページ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu/index_00002.html
最終更新:2025年07月04日 09時41分
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