ホームスキルアップ学会認定プライマリ・ケア看護師の会【開催報告】患者さんの人生に寄り添うための勉強会

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学会認定プライマリ・ケア看護師の会

【開催報告】患者さんの人生に寄り添うための勉強会

2026年3月22日(日)に学会認定プライマリ・ケア看護師認定者の会で、オンライン勉強会を開催しました。
テーマは「〜自分自身を知る旅へ〜愛の問いかけ100年自分史づくり」です。
講師には、訪問看護師であり、人生の最期に寄り添う「看取り士」としても活動されている川畑 結香 氏をお招きしました。

なぜ、看護師が「自分史」を作るのか?

医療や介護の現場では、ご自身が望む医療やケアについて前もって考え、周囲と話し合っておく「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」をとても大切にしています。
患者さんが本当に望む医療やケアをサポートするためには、病気のことだけでなく、その方がこれまでどのような人生を歩んできたのか、何を大切に生きているのかを深く知る必要があります。

しかし、人の人生に向き合うには、まず自分自身の人生にしっかりと向き合うことが欠かせません。
今回は、看護師自身が「愛のといかけカード」の質問に答えながら、過去・現在・未来を振り返り、自らの「100年自分史」を作るワークショップをおこないました。

勉強会を通じた気づきと感想

当日は、学会認定プライマリ・ケア看護師8名が参加し、和やかな雰囲気の中でそれぞれの人生を語り合いました。

参加後のアンケートで「自分の中で一番変化したこと」の質問には、参加者全員が「大切にしたい『自分自身の在り方(軸)』が見えた」と回答しました。また、「自分の歩んできた道に『感謝』が生まれた」や「自分のケア(セルフケア)の大切さを実感した」と約6割の人が回答しました。

さらに、以下のような感想がありました。
●人のいのちや大切な選択に寄り添うことが多い専門職として、自分を知ること、振り返ることは大切だと思いました。同じ職種の方と語り合うことで、過去の自分自身の思い出がよみがえってきました。
●「今の自分になんといって褒めてあげるか」という問いが心に残りました。もっと自分自身を大切にしなければならないと思いました。
●未来の自分からの問いかけに答える時に、自分のこれからを考えることができました。
●今まで自分自身の振り返りができていなかったことに気づきました。

学びを実践に活かすために

「人をケアする仕事だからこそ、まずはあなた自身の人生に愛を灯してください。あなたの中に生まれた余裕と愛が、そのまま目の前の人へのケアに繋がります」という講師の言葉通り、参加した看護師全員が、自分自身を大切にする意識を高めることができました。

私たち看護師が心に余裕を持ち、自分自身を深く理解することは、地域のみなさまへより温かく、質の高いケアを届けることに直結しています。
今回の学びの視点を活かし、患者さんの病状だけでなく、その方が歩んできた歴史や大切にしている「人生の軸」を丁寧に引き出し、患者さんの人生の物語に全力で伴走できるように対話の技術を磨いていきたいと思います。

また、同じ志を持つ仲間と語り合い、互いの経験を共有し合うことで、一人では気づけない多角的な視点から「人生に寄り添うケア」の質を高めていきたいと思います。
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-1684-1.png

最終更新:2026年05月13日 12時22分

看護師部会 広報活動部門

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