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Current topics - プライマリ・ケア実践誌
薬剤師 in プライマリ・ケア/行動変容をもたらす生活習慣指導を薬局で
はじめに
今薬剤師には調剤業務だけでなく、在宅医療や災害対策、地域包括ケアシステムの構築などさまざまな役割が求められているが、かかりつけ薬剤師が勤務する健康サポート薬局での大きな役割の一つに生活習慣指導がある。高血圧、糖尿病など生活習慣病とよばれる疾患の発症には、個人の生活習慣が大きく関与しているため、薬剤師にも生活習慣改善のための指導が求められている。
しかし、一般的に薬剤師が行う生活習慣改善指導は、病気や治療に対する知識を伝達し、最悪の予後への恐怖を利用して行動変容を迫るという方法である。これでは生活習慣はなかなか変わらない。そこで、行動科学的手法を用いた生活習慣改善指導の一方法を紹介する。
しかし、一般的に薬剤師が行う生活習慣改善指導は、病気や治療に対する知識を伝達し、最悪の予後への恐怖を利用して行動変容を迫るという方法である。これでは生活習慣はなかなか変わらない。そこで、行動科学的手法を用いた生活習慣改善指導の一方法を紹介する。
指導方法としてのLEARN
行動変容を導き出すために有効な指導方法の一つとして、BerlinとFowkesが考案したLEARNの手法がある。LEARNすなわち、L:listen、E:explain、A:acknowledge、R:recommend、N:negotiateの略である。
◎ L:listen 聞く
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最終更新:2024年08月21日 00時00分