第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加しての感想　上村里菜さん

第15回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に現地参加された方の感想記事、三人目は上村里菜さんです。
春日診療所にお勤めされている上村さんの、暑い想いが綴られているご感想、是非ご一読ください！

私にとって2回目のプライマリケア学会参加。
今年のプライマリケア学会は見てるだけじゃないぞ！と意気込んで、ポスター片手に会場に到着した。1日目の朝からすごい盛り上がり！プライマリケア学会の雰囲気は他の学会と一味ちがっている。いろんな立場の人がごちゃまぜになっている感じがするけど、みんな思いは似ていて、患者さんのため、そして自分のために行動を起こしてそれを楽しんでいる。去年自分が感じたその空気感はやっぱり今年も同じで、ワクワクが湧いてくる。ポスター発表では自分の活動報告を行い、質問や意見交換を通して日頃の業務に通じるヒントをたくさんいただき、またがんばろうと思えた。

 今回は退院カンファレンスのファシリテーターにも挑戦した。今まで在宅医療に取り組んできた経験から、退院カンファで聞くべきことを参加者と一緒に考えることができた。医療者としての話し方を振り返る機械にもなり、言いたいことを早口で言ってしまい患者さんを置き去りにしていないか？そして、患者の「生活」を見れているか？と自身を見直すことができた。病院から在宅へシームレスな移行をするためには、患者さんの現在おかれている場所を病気の面からも生活の面からも見つめなければいけないと学んだ。

 メンタルヘルス/心不全の緩和/プライマリケアのエビデンスなど講演のコンテンツも充実しており、どんな職種でも必ず興味のある内容がある。行きたい講演の時間帯がかぶっていてリアルタイムで見られなかったりしても、気になる講演はまたオンデマンドで見れるらしい！お得感！今回はあえてメモを取らずに自分の中に残る知識を試してみたので、またオンデマンドで理解の確認とどこが抜けていたか復習してみようと思う。

 他にもお弁当の列に並んでたら著名な医師に話しかけていただき勉強会に誘ってもらったり、学生時代お世話になったクリニックの方々にご挨拶に行ったり、夜には懇親会で同世代かつ多職種の仲間がたくさんできたりと仲間の輪がぐんぐん広がって、現地で参加して良かった〜と思えた。

また来年も行きたい、プライマリケア学会！