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【開催報告】看護学ワークショップ in 広島 <2023年度必須領域編② 家族志向のケア>

2023年4月8~9日に、広島で プライマリ・ケア看護学 必須領域編 のワークショップを開催しました。
全国津々浦々から、診療所、病院、訪問看護ステーションなどで勤務している17名が参加しました。

第2弾では、4月8日に行われた「家族志向のケア」について報告します!
  • https://www.primarycare-japan.com/pics/news/news-405-1.jpg
    写真:ワークショップの様子

家族志向のケアの講義より

広島大学の森山美知子先生より、家族志向のケアについて講義がありました。

医療従事者は家族の存在に気が付いていても、目の前の患者さんにばかり注目してしまいます。
しかし、患者さんが自身の病気に対してどのように受け止めているか、あるいはどのような治療を選択するかといった場面では、家族の影響を受けやすいと言われています。
そのため、患者さんと家族を切り離してとらえるのではなく、“患者さんを含む家族全体"をとらえる視点が重要となります。

森山先生からは、糖尿病を抱えた方に対する支援として、ご本人や家族との会話の中から、食事指導よりも先に家族が抱えた辛い経験に働きかけた結果、その後の糖尿病の管理が効果的に実践できた事例の紹介がありました。
看護師として、病気だけに着目しすぎたり、家族を患者の背景としてみるのではなく、家族の中の関係性をみることによって、様々な課題の解決に繋がりやすいということを理解することができました。

家族志向のケアのロールプレイより

実際に、受講生が看護師、患者さん、家族の役割を演じながら、面談場面を想定したロールプレイも行いました。

この体験により、「自分がこの立場だったら、こう思うかもしれない」と考えることにつながり、患者さんや家族などのそれぞれの立場の思いや信念に気が付くことができました。
また、家族が目の前の問題を解決する能力を高められるように支援することの重要性を理解することができました。

受講生からは、
「家族志向のケアの家族アセスメントと家族介入技術はこれまで研修をしっかり受講したことがなかったのでとても学びになった」
「事例・ロールプレイを通して、より具体的にイメージすることができた」
などの声が寄せられました!


 教育研修運営部門委員

最終更新:2023年05月24日 16時26分

看護師部会 広報活動支援部門

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看護師部会 広報活動支援部門

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