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【開催報告】看護学ワークショップ in 広島 <2023年度必須領域編③ 慢性疾患管理>

2023年4月8~9日に、広島で プライマリ・ケア看護学 必須領域編 のワークショップを開催しました。
全国津々浦々から、診療所、病院、訪問看護ステーションなどで勤務している17名が参加しました。

第3弾では、4月9日に行われた「慢性疾患管理」について報告します!
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    写真:ワークショップの様子

慢性疾患管理についての講義

広島大学の森山美知子先生と神戸市看護大学の水川真理子先生より、慢性疾患管理:糖尿病性腎症の患者教育の実際について講義がありました。

生活習慣病を抱えた患者さんが、食事や運動といった適切な生活習慣を身につけるために、医療従事者は患者教育を実施します。
その際には、根拠に基づいた支援が必要であり、これまでの研究成果から作成された診療ガイドラインを活用することが大切であることを学びました。

特に糖尿病で治療中の方は、様々な合併症発症のリスクを抱えているため、医療従事者による丁寧な観察と患者さん自身による管理が重要です。
看護師は、頭から足先までしっかりと全身状態の観察を行います。
そして、患者さんと一緒に検査データをみて生活を振り返ります。
これにより、患者さんがご自身の身体に関心をもち、自らの生活を見直したり、生活習慣を改善するきっかけ作りに繋がります。
患者さんとの信頼関係をつくることは簡単ではありませんが、看護師として、確かな看護技術をもつことの重要性を認識しました。

慢性疾患管理のロールプレイより

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    写真:ワークショップの様子
講義の後半では、受講生同士で患者さんの生活状況を聞き取る場面を演じてみました。
患者さんの生活状況や思いをどのように聴き出すか、また、患者さん自身が「こう変わりたい」「これならできそう」という気持ちを引き出しすことができるかにについて考えることができました。
また、患者さん自身に言葉で表現してもらうといった患者教育の難しさを感じつつ、患者さんの伴走者として寄り添う大切さについて学習することができました。

受講生からは、「答えを言うのではなく、患者さんに質問をして自分の言葉で言語化してもらう。そうすることで自分で気付いて解決策を見出していることが体験できた。そのような話の進め方やファシリテートの重要性を感じた」といった感想がありました。

今回の学びを今後の実践に生かしていきたいと思います!


 教育研修運営部門委員

最終更新:2023年05月24日 16時26分

看護師部会 広報活動支援部門

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