専門性の高い病院『外来』から在宅医療へのケア移行：ベストプラクティス・バッドプラクティスアンケート　記事①：よりよいケア移行のための活動集

専門性の高い病院外来から在宅医療へのケア移行には患者への選択肢の提示や、紹介のタイミング、紹介のされ方、そもそも病院の医師が在宅医療を知っているかなど、様々な課題があります。しかし、この時期のケア移行には課題が多いものの、地域ごとの背景が違い、簡単に解決策を提示するのは難しいです。そこで、在宅医療委員会では各地域、各施設、各個人など様々なレベルで行っているケア移行への取り組みについて効果のあった取り組み（ベストプラクティス）や上手くいかなかった取り組み（バッドプラクティス）を集め、それを共有することで、どのような要素や方法があるか、気づきを促す資料をつくるためにアンケート調査を行いました。

調査は学会員に対して、学会のメーリングリストを用いてアンケートへの協力を呼び掛け、Googleフォームにて行いました。調査期間は2023年10月20日から2023年11月26日で、36件の回答が集まり、回答の内訳は『ベストプラクティス』26件と『バッドプラクティス』10件になります。その結果や考察についてこれから数回にわたって投稿させて頂きます。

第1弾はよりよいケア移行のための活動集です。アンケート結果をまとめ、各要素ごとにフィルタをかけられるようにしております。『勤務先の規模』、『職種』、『活動範囲の規模』と委員会で分けた『活動分類』で投稿された活動を見ることができます。こちらを活動の参考とされてはいかがでしょうか？

『各アンケートには成功もしくは失敗と判断した理由』や『成功要因や失敗要因、その活動をする際のポイントや注意点、成功するための条件など』についても記載してくれております。これらも参考にして活動の参考にされてください。

個人的にはベストプラクティスではNo. 24の『医師会忘年会での在宅医療をしている医師の病院医師への全体アピールと個別挨拶』が、交流会の要点が随所に記載されており勉強になりました。バッドプラクティスについてはNo.31が、上手くいきだして紹介が増えてきたときの落とし穴について考えさせられました。

最後に、アンケート調査にご協力頂いた皆様、ありがとうございました。皆様の回答から多くを学ばせて頂くとともに、このように活動されている方が大勢いることにとても勇気づけられました。本当にありがとうございました。